見出し画像

自分を構成するもの。

大きな神社がある街の、川が交わるところに建つ3階建ての集合住宅の3階に住み、(アパートとマンションの間にあるような建物をなんといえばいいのかずっと悩んでいたけど、集合住宅といえばいいことに今気づく。)物は多くないけど気に入ったものに囲まれて暮らしている。
ホーローのミルクパン、山で拾った瓶、好みのキッチン用品たち、石、2m50cmの流木、マキタの掃除機、バルミューダの空気清浄機。
これらがある空間は心地いい。それらが心地よく収まっている空間が。
ひとたびものがごちゃつくと、心地よさが感じられにくくなる。

飛行機に乗ると、あり得ないほどの高さに人間の座標がポイントされる。
何故か飛行機の中では、いつもと違う思考の流れを感じる。
地球を離れて遥か高いところから、世界や自分自身を眺めているような。

置かれている環境が変わると、自分の在り方が変わる。あたかも今目を向けているグラスが思考しているよう。目の前にある木の机が、朱肉が、チーズが、自分という存在を構成している。

自分という物は人間の形に閉じられているものではなくて、周囲と干渉して発火するエネルギー体だ。
人と人、人と人ではないものは常に入り混じっている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?