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モンテネグロの世界遺産コトル - 城壁都市と美しい港

ドゥヴロブニクを抜けて、今度はモンテネグロに入国する。

ドゥヴロブニク観光の間で日帰り観光が組まれるくらいの規模と距離感であるが、美しい城壁都市が世界遺産にも登録されいているコトルを次の目的地とした。


ドゥヴロブニクからコトルへ

偶然のバスチケット入手

前の記事にも書いたが、元々はホテルをチェックアウトして午前中は明るいドゥヴロブニク市外散策をし、午後にコトルへバスで移動するつもりであった。(バスは割りと頻繁に出ている)

しかし、前日にホステルの同室になった人と話している際に、私が次はコトルに行く予定だと言うと、

「そっち方面に行く予定だったけど予定変更して使わなくなったチケットあるから使う??」

とチケットをくれる人が現れた。

そのバスは、モンテネグロのコトルやブドヴァを通過して、アルバニアのシュコダルまで行くチケットだった。

時間は07:15分に出発、予約名はジョージ。

これを使うと、朝のドゥヴロブニク観光はできなくなるが、まぁ今日見たしそれは良いだろう。

行き先も、すでに遠くまで高い金額を出して購入しているチケットを無駄にして途中下車するのだから、コトルで降りるのは別に良いだろう。

問題は予約名。私は普通に見てジョージという名前とは誰も思わないだろう。

まぁ予約名なんて誰も見ないだろうし、もし乗れなかったらバスターミナルとホステルは近いから戻ってきて当初の予定通り午前をドゥヴロブニク観光に当てれば良いと考え、そのチケットを使うことにした。

バス乗車

私がバスターミナルについたときには、すでにバスはターミナルに着いていた。

もらったチケットを見せると、どうやら目的地を確認しているようで、「シュコダル・シュコダル」呟いている。

私はコトルで降りたいので、「チケットはシュコダルまでになってるけど、コトルで降りても良い?」と聞いたら、「Kotor, direct(と私には聞こえた)」と返されたので、OKの意味だと捉えてバスに乗り込んだ。

このときにすでにおそらく意思の疎通がしっかりと取れていなかった。

コトル到着

バスは何事もなく国境を越え、2時間ほどでコトルへとたどり着い

さぁ降りようと思いバスの荷台からバックパックを取り出し立ち去ろうとすると、

「You、Shkoder(シュコダル)」と言われ運転手に止められた。

貰い物のチケットを使ってるためあまり面倒事になりたくないと思いながら、

「さっきも言ったけど、チケットはシュコダルまでだけど考えを変えて(Change)して コトルで降りる」

と伝えたのに。それでも食い下がる運転手。

「No change, チケットを見せろ、シュコダルて書いてあるだろ。Direct Shkoder。」と英単語で伝えてくる。

「書いてあるけど、考えを変えた(Change)んだ。私はここにStayしたいんだ。」とイライラしながら伝えると。

「Stay, Ok, Go」と、あちらも諦めたのか怒っているのか開放してくれた。

おそらく私が考えを変えたということで(Change my mind)と言っていたのを「Change」だけ聞き取り、私が乗り換えのために降りようとしていてると思ったのではないかと思う。だから何度もダイレクトバスと言われていたのだろう。

また、シュコダルとコトルも、「シュ」を弱く発音したら結構同じように聞こえる。実際に、今思えば彼がシュコダルと言ったものは私はコトルと捉え、私がコトルと言ったものを彼はシュコダルと捉えていたような気がする。

まぁ少し口論になりながらも、無事にコトルに降り立つことはできた。

英語喋れないのにイライラして、「You crazy」とか言う人にはなりたくない。私は狂っているわけではない。私は一貫性を持って、人からもらったチケットで途中下車しているだけだ。

コトル散策

コトル城壁登頂(ハイキング)

コトルに来たら多くの人が登ることになるであろうコトル城壁を私も登ってみた。

この城壁を登るには大きく、有料コースと無料コースがあるらしい。

有料コースは、市街地にあるポイントから登り始め、整備されたかなりキツいらしい階段を登り頂上までたどり着く。ホステルのスタッフ曰く、値段は15ユーロ。

無料コースは、ハイキングコースのようなところを登っていき、途中で城壁に開いた窓のような穴から入り込み、有料コースに合流する。

もちろん無料コースを選択し、登頂し始めた。


入り口は、こんな感じ。

ジグザクしながら道を登って行くが、傾斜自体はあまり急ではないので、時間をかければどなたでも登っていくことができるだろう。

ただし、道があるからと言って登りすぎるのは禁物である。

私は考えなしに登り続けた結果、本来城壁側にそれる道を逃し余計に20分程度登り続けた。

正解ルートは、このKuca Milenko Franovićと書いてある横の道を城壁側に進んでいくルートだ。


私は、さらに上り、Google MapでCheese Shopとなっている建物を更に通り越しかなり登って行った。

2人ほど私と同じように登り続けている人を見かけた(私が登ってたのでついてきた人もいるかも知れないけど)ので、間違いやすいところなのだと思う。

ただ、城壁側ではないけどそれなりの景色は見ることができた。

無料コース(窓を通過)

上記のルートを抜けると、石造りの小さな教会が見えてくる。

かつては集落があったようだが、今は大半が崩れていて、この教会もその殆どが崩壊しかけている。

ここから城壁側に歩いていくと、城壁に小さく開いた窓がある。

下には簡単にレンガが積まれて足場になっている。

ここをくぐり抜けると有料コースに合流する。

足場がそこまで高くないので、女性の方は苦労していた。

頂上からの景色

ここまで来てしまえば後は少し階段を登れば城壁の上にたどり着く。

上からは、コトルの旧市街を含む、海が陸側に入り組んだ様子を眺めることができる。

帰りを有料コースの階段で降りたら、チケットを持っていないため出口でお金を取られたという記事を見たので、帰りも無料コースで帰ることにしよう。

旧市街散策

ドゥブロヴニクもそうであったが、猫がたくさんいる。

猫をかたどったお土産もたくさん売られているので、やはり売りのひとつなのだと思う。

ドゥブロヴニクよりもコンパクトにまとめられた城壁都市を思いの向くままに散策した。

時計台

聖ルーク教会

先程登った城壁

コトル内に入るための海の門。門の上のスペースは登ることができ、城壁を蔦って半一周できる。

あとがき

ホステルで、シンガポール出身で日本語をかなり使える女性に出会った。

なぜ彼女たちはあんなにも日本語を堪能に喋ることができるのだろうか。

使い所の多くない日本語を喋れる海外の方に合うたびに尊敬する。

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