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私と息子の111日間

3月14日から突如休園になった息子の幼稚園。
そこからあれよあれよと上海はロックダウンになり、70日間家から出られない生活。
6月1日にようやく外に出られるようになるも幼稚園はまだ再開のめどが立たず・・・いつ再開するんだろう、と期待せずに・・・いや、期待しまくりながら幼稚園からの連絡を待っていた私。

そして昨日!!!ついに!!!!!!

7月4日から幼稚園再開します!との連絡が・・・・!!!!

外で遊んでいる時に連絡が来たけど、嬉しくてすぐに夫にメール。
夫も「よかったね!」と即返。

そう、私たちはこの日を待ち侘びていたのだ。

来週から幼稚園が再開するとして(まぁまたいつ何が起こるか分からないのが中国なのだけど)、実に111日、私と息子(と夫)はほぼずっと一緒にいたんだなぁ、と改めてしみじみ。

ゴロがいいな、111日・・・一生忘れないな、111日・・・。

5歳の息子とこんっなに一緒にいることがあるとは思わなかった。
でもこの111日間を振り返った時に、楽しい思い出ばかり浮かんでくる私は、息子との111日間を存分に味わえたのだと思う。

寂しさすら感じちゃうもんね。
まぁ、幼稚園に行かないで〜、とは絶対に思わないのだけど!

111日間、どんな気持ちの変化があっただろう、どんなことが楽しかっただろう。もうこんなに長く息子と一緒にいる日々はないだろう、と思うから、振り返って書き留めておこうと思う。

私と息子の111日間

・元気に生きているだけでOKだから、と色々期待しなくなった

ロックダウン中、私達が心穏やかに過ごせた最大の要因は、「生きてるだけでOK。この状況で笑って生活できていることは超絶ハナマルなことなので、他に何もしなくてよし」としたこと。
幼稚園がないからその間に家で英語覚えさせよう、とか、運動ができないからなんとかしなくちゃ、とか、”このロックダウン中を少しでも有意義なものにしよう”とか意気込むことを一切やめた。
だって生きてるだけで精一杯だし。笑ってるだけでリアルすごいことだし。
食糧の確保も難しい状態で、息子を教育しようなんて意気込んだら私が笑えなくなる・・・それは我が家の崩壊の合図なので、息子にも夫にも一切期待せず、とにかく穏やかに生きてくれていればハナマル、とした。

実際に夫と息子は超特大スーパーハナマルをあげたいくらい、穏やかに、元気に過ごしてくれて私は彼らにとても救われた。

いい意味で2人に期待しなくなったら、もっと彼らのことが好きになったことも、この111日間の中でのとても嬉しいことだった。

・息子のやりたいこと、興味があることに口出しせずに一緒に楽しんでみる/放任する/見守るようにした

ロックダウンが始まってすぐ、この状況をいかに楽しく愉快に乗り切るか考えた時に、息子の言動を気にしすぎたり、口出ししたりすることを極力やめよう、と決めた。
いつ終わるかも分からないロックダウンで四六時中家にいる状態。
息子だって辛いに違いない。ストレスが溜まるに違いない。
私がやられて嫌なことはしないぞ、と固く心に誓った。
テレビをずっと見ている日があっても「そんな日もあるよね」「毎日疲れるもんね」と共感し一緒に楽しみ、縄跳びを毎日する!と宣言したにも関わらず全くやらない息子を見ても「わかるわかる、実際に行動するのってめちゃくちゃ難しいよね。」と共感を心がけた。
もちろん、上手くできずに口出しすることもあったし、ブチ切れることもあったけど、それでもおおむね”息子だって頑張ってるんだ”と言うことを大前提に、いい意味で放任できたと思っている。
こんなに近い距離感で過ごすんだもん、あーだこーだ言われたら息子も参っちゃうし、私だって疲れる。
ずっと一緒にいるからこそ、干渉し合わない距離感を保つことの大切さを知った。

・絵が上手くなった

家から出られない期間、私たちは特にお絵描きをしまくった。
私が好きな遊び、ということもあるし、家から出られない鬱々とした雰囲気を少しでも明るくするために、ただひたすらにカラフルなペンを使って色を塗った。
私は息子の色塗りのセンスがとても好きで、彼はとてもカラフルに色を塗ってくれるから、見ていてハッピーになれるのだ。

毎日オリジナルの塗り絵を私が作って、息子がそれを塗って完成させた。
とっても楽しかったし、アルファベット26文字分全て完成した時は達成感も味わえて最高だった。

そしてなぜか私はロックダウン中盤、恐竜を描くことにハマった。

最初は息子が喜んでくれるから描いていたけど、後半は息子に頼まれてないのに黙々と描いていた。あー、私は絵を描くのが好きなんだな、色を塗ることが好きなんだ、と気づいた瞬間だった。四六時中家族と一緒にいる中で、絵を描いている瞬間は無心になれて、私にはとても必要で大切な時間だった。

・お友達の存在にとても助けられた

6月以降、家から出られるようになってからも幼稚園は休園のままだったけど、お友達と遊べるようになったことは私たちの中でとても大きい生活の変化だった。
同じマンションの仲良しの友達と毎日のように遊んでもらった。
息子も楽しそうだったし、私も気持ちが非常にラクになった。


やっぱり家にずっといると”息子を楽しませなくちゃ”という気持ちが強くあり、色々考えるのはパワーがかかることだったから。
でも友達がいてくれると、一緒に遊ぶだけでとても楽しそうにしてくれるから、私はただ見ていればいいので本当に助かった。
息子の友達はもちろん、気の合うママ友の存在もとてもありがたかった。
決して友達が多い方ではないけど、それでもなんでも話せる友達が2、3人近くにいてくれる・同じ状況で頑張っている、というのは精神的な支えになった。
お友達と遊ぶ中で学ぶことも多いし、何より楽しそうな息子の姿を見て、早く幼稚園に通えるようになるといいな、と思った。

・まとめ

この、突然訪れた息子との111日間ももうすぐ終わる。
もちろんうまくいかない日もあったし、苦しいな、と思う日もあった。
1人時間は圧倒的に足りてなかった。
それでも、きっと何年か後にこの111日間を振り返った時、辛い思い出としてではなく、

「なんだかんだ、楽しい日々だったよね。すごく楽しかった!」

ときっと私は笑いながら言うだろう。
だってすでにこの生活が終わることが寂しいと思っているから。
疲れたけど、大変だったけど、これは私にとって、すごく贅沢な時間だったと思う。
この111日間を振り返る時、私の頭の中では、穏やかで優しくて明るいBGMが流れる。
とてもとても愛おしい日々だったんだと思う。

息子にとってはどんな日々だったんだろう。
最終日に聞いてみようかな。
息子自身も頑張って過ごし切ったこの111日間を糧に、来週からまた始まる幼稚園生活を思いっきり楽しんでほしいな、と思う。

最初はペースを取り戻すのにちょっと苦労するかもしれない。
言葉の壁だってまだまだある。

でもきっと彼なら大丈夫。
イレギュラーな111日間を毎日笑って元気に過ごせたんだから!!!!

111日間、お疲れ私!!!!
お疲れ、息子!!!!(お疲れ、夫!!!)

残りの5日間、息子と”もう悔いなし!!”ってくらい遊び切って、来週から幼稚園に通う息子を笑顔で送り出したいと思う。

楽しい愛しい時間をありがとー!!!!!



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