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現地のテックイベントに潜入調査

イスラエルのいくつかのイベントに参加してきました。

以下です。


・SYSTOR2018 International Systems and Storage Conference

・IES2018 Israel EdTech Summit

・Tel Aviv Pride Parade 2018


全然テック系とは関係無いものが1つ混じっていますがお構いなし。

実を言うと他にもっと面白そうなイベントもあったのですが、参加費がびっくりする程高かったので行けませんでした。ガチで数万円くらいしてましたので、屋根暮らしのジャポネッゼには厳しかった模様。

ということで早速1つ目から参ります。



SYSTOR2018 International Systems and Storage Conference

場所はイスラエルのハイファという都市にあるIBMの研究センターにて開催。


何故このシステム・ストレージ系のイベントに参加したかと言いますと、私は前職でストレージデバイス部品を扱っていたこともあり、普通に興味があったからです。ICT部門の中の回路や半導体に関わる部署でした。

私が行った日のスケジュールは、午前は安全に重要なデータを保存する方法について、午後は主にこれからの働き方に関するディスカッションという構成でした。



講演を聞いた感想としては既に知っていることか難しくて全然分からないことのどちらかだったような感じでした。ちなみに上の画像の時の話は難しくて専門用語も多めだったため全然付いていけませんでした。ハハッ

個人的には午後のディスカッションが面白かったので、印象に残った話を少し紹介。対談メンバーは、MITでコンピューターサイエンスのPhDを取得したDellのエンジニア、TEDにも出たことがあるIBMのAI研究者、ハーバード大学・テルアビブ大学の先生などで、全員が女性でした。


印象に残った話は、“leaking pipe” syndromeという、ハイテク分野に関わる女性の数が年齢が上がるにつれてどんどん少なくなるという現象についてです。

高校→大学→会社とステージが変わるにつれて女性比率は下がっていき、高校で25%程度の理系女子がいたとしても(そもそもこの時点で少なすぎるとのこと)、実際に科学技術関連の仕事に就く女性の割合は10%以下になってしまうらしいです。


ただイスラエルに関して言うと、女性のハイテク分野の専攻割合は非常に高く、世界でもトップ3に入っているそうです。コンピューターサイエンスを学ぶ女性の割合は、1985年から2010年でみるとアメリカでは減少し続けていますが、それに対しイスラエルは維持している模様です。

だとしても実際にその分野で働く女性の割合は少なくなってしまうため、資格を持った人達が職に就かないことは解決すべき問題であるとのことでした。


日本はそもそも理系専攻の割合が低い国のようですので、leaking pipeを心配する前に絶対量を上げていく必要がありそうです。まぁどっちにしろ一緒か。


余談ですが、

ランチはIBM様の食堂で頂くことができました。

間違いなくイスラエルに来て食べた一番美味しかったランチです。


あと、このハイファという都市に関してですが、世界の名立たるIT企業が集まっていました。

ホフ・ハ・カーメル駅近くの一角にハイテクエリアと呼ばれる場所があります。上の写真に写っているエリアなのですが、遠目なので非常に分かりにくいですね。IBMはもちろん、Google、Microsoft、DELLやIntelなどといった企業が集まっています。

ここに世界のトップの頭脳が集まり、独自のコミュニティを形成しているとしたら、最早恐ろしいレベル。




IES2018 Israel EdTech Summit

こちらはエドテックに関するイベントです。当日はスタートアップコンテストもあり非常に面白かったです。

場所はテルアビブ大学の近くにある建物で行われていました。


会場内の雰囲気。あーこれこれ、といった感じでした。色々な企業がブースを持っており、隣の1番大きいホールで講演があるといった構造。


いくつかのブースを回った後に、ホールへ移動。なおブースに関して、全体的に授業のオンラインプラットフォームの会社が非常に多かったです。


ホールに行くと、1名日本人の方が英語で登壇イベントに参加されているのを発見。話を伺っているとレアジョブの社長の方と判明。

レアジョブは英会話のオンライン講座を提供している会社。

イスラエルのこんな大きいイベントに招待され、大勢の前で英語でディスカッションをする、30代の日本人経営者。カッコいい。


どんな人なんだろう、話してみたい。


そう思った私は、その会が終わった後、すぐさま会場を出て、そしてスキを見てトイレで話しかけてみることに成功。その後も少しお話させてもらい、めちゃくちゃ良い勉強をさせてもらいました。

まさかの東大工学部卒のバリバリ理系出身のエンジニアの方でした。かつめちゃくちゃ謙虚であり、人柄も素晴らしそうなお方という。


プログラミングができるエンジニアで、英語ができて、ファイナンスとかも分かる経営者。

よし、自分もこれを目指そうと思いました。


そしていくらか他の方々とも話をした後に(エドテックということもあり、ほぼほぼ教育関係)、再びホールに戻りました。お目当てはスタートアップコンペティションです。


何とか間に合い、最終に残った3組のピッチを聞くことができました。それぞれ、


医療の専門家に相談できるオンラインプラットフォーム、

学校の教室などで個人にパーソナライズされた学習を提供できるサービス、

世界中の人々が米国の大学で学べるよう支援するオンラインサービス、


の3つだったように記憶しています。


そして3組のピッチが終わり投票の時間になると、

おーなんということでしょうか。投票がオンライン上でできるイベント系のサービスが使用されていました。調べてみるとPoll Everywhereというサービスでした。

Poll Everywhereのサイトにいき、ies2018と入力すると投票ページに移ることができました。

私はGradTrainに投票。


そして結果は、


GradTrainの人が1位の$15,000を獲得していました。GradTrainは、世界中の人々が米国の大学で学べるよう支援するオンラインサービス、のスタートアップです。おめでとうございます。


そしてイベント終了。

余談ですが、この日も無料で美味しいランチを食べることができました。イスラエルに来て食べたご飯の中で2番目に美味しかったです。




Tel Aviv Pride Parade 2018

後日の金曜日、庭の物件の期限がきたので、別の屋根の物件に移ろうと外に出ると何やら騒がしく、家主の人に何かあるのか聞いてみたところ年に一度のゲイパレードの日とのこと。

この日だけは、メインストリートは尋常でない人の多さでした。

実際にはLGBTなどは関係無しに、誰でも参加できるお祭りとなっており、DJが音楽を流したりしていて非常に盛り上がっていました。



ちなみに、到るところで見かけるレインボーの旗には意味があり、LGBTであることを象徴する旗だそうです。フラッグに使われている様々な色は、多様性を表しているみたいです。

町中でもこのレインボーフラッグを外に出している家やお店をよく見かけるのですが、自身がLGBTということをアピールしていたり、LGBTの人々を歓迎したりしている意味が込められているようです。


謎の仮装をしている方々もちらほら見かけました。


こっちの人達はLGBTに対して非常にオープンであり、この点は日本との違いのような部分をやや感じました。何でもオープンにできて当たり前の社会が良いですよね。


特にイベントにどっぷり参加する訳でもなく、デカいリュックを背負った私はイベントの様子を見ながら道路の端っこをひたすら歩いて行き、会場をあとにしました。



ということで、先週は現地の様々なイベントに参加してみました。せっかくイスラエルに来ているのでオンラインでは得られない情報を取りたいものです。


何にせよひとまず

・プログラミング

・英語

・ファイナンス

あたりは継続的にやっていこうと思います。というかこれらはずっと前から学ぼうと思っていたのですがなかなかどれも身に付いているとは言えない状況ですので、よりペースを上げていこうと思います。勉強するというよりは、実践的に身に付けていくようにしたいと思います。必要に迫られてやる方が私には向いていますので。



来週はCyber Week 2018に参加してきます。それでは。

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