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フリーランスデザイナー生活

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フリーランス3年目のプロダクトデザイナーの仕事、生活、考え方などを書いていきます。
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#伝統工芸

観察し、考え、物を作る。プロダクトデザイナーである私の仕事について

プロダクトデザインを中心に、商品開発に関連するさまざまな業務を行っています。地場産業の職人さまとの直接の取引や、初めてデザイナーと取引する方との仕事も多数経験しております。 また日本国内どこでも、直接ヒアリングに訪問いたします。ご相談は無料にて承っておりますので、 お気軽にご連絡ください。 info@taiseimishima.com お仕事のご依頼・ご相談はこちらまで。 TAISEI MISHIMA DESIGN プロダクトデザイナー 三島 大世 業務領域・家具、

ものづくりに関わる人たちにとって、一番の課題は現代の価値観

特に伝統工芸にかかわる人たちにとって、一番大きな課題は販路とか品質ではなく、現代の価値観だと言えます。 安いほうが良い、モノにこだわらない、モノを持たないというこの価値観がある前提でものづくりしないと、ただ良いものを作っても売れません。 物にこだわらないこれはライフスタイルの変化といっても良いかと思います。少子高齢化、戸建てからマンション住まい、晩婚化など、昔と比べて生活様式も大きく変化しました。 ライフスタイルが多様化したと言えば分かりやすいかも知れません。独身でお金

作りたいものではなく、使いたいものを作る。

技術ありきで作りたいものを作るシーズ視点・プロダクトアウトの考えで作ったプロダクトは、ものとして使えるものになることは少ないです。結果、売れないのでクライアントもデザイナーも商社も困り、技術が広まることもありません。 そうならないためにも、その技術を活かして、まずは自分たちが使いたいものを作ることをしましょう。自分たちが使いたいものであれば、同じ価値観を持った人、同じ問題を抱えている人は欲しくなり、買います。そうすると、全員に利益があり、結果技術が広まります。 前回お話し

デザイナーの実績作りのために商品開発をするのはもうやめよう

先週、デザイナーの実績作りのために商品開発をするのはやめようという話を職人さんと話していました。 なぜデザイナーが職人さんやメーカーにアイデアを持ち込むのかというと、大きく2つのパターンがあります。 ①仕事にも実績にもなるので、作ってほしい。(職人さんがお金を払う。) 販売や開発費用は職人さん持ちになるので、負担がかなり大きいです。もちろん販売などもお手伝いする前提のデザイナーもいますが、基本にはクライアントワークと同じになります。 しかし、クライアントワークにとって大

デザイナー、職人、リモートワーク

今現在、コロナウイルスの影響によってリモートワークが推奨されています。noteでもリモートオフィスというお題が始まったので、この機会にフリーランスのデザイナーのリモートワークについて話していきます。 そもそもフリーランスはリモートワークですらない。リモートワークは会社以外での勤務、主に在宅勤務のことを指します。つまり、フリーランスに勤め先はないので、どこで仕事をしようが自由です。 今現在は借りている事務所(コワーク)があるので、そこに通って基本的には作業や仕事をしている感