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小さな雪だるまなら作れそう

「創作してます」なんて言うと大層なものに聞こえてしまって安易に言いたくないのだけど、牛歩なりともやっている自負があるし、また、それに代わる良い言葉も思いつかないので、つい楽をして言ってしまう。名刺を添えて、自己問答しながら。

文章や音楽、芝居など「創作物」に触れている際、つい自分がやってみたい、あるいは観てみたい創作のことを考える。客席にいながら、脳内のアイデアを誰か書き留めていてくれと思う。それはかつ消え、かつ結び、「ゆく河の流れ」の如く留めることができないでいる。

「アイデアメモ」を持つ人は少なくない。僕もしばしば、スマホのメモアプリに認める。しかし、溜まっていく一方で、冷凍保存した泡たちは、一向に日の目を見られずに凍ったままである。真冬の寒さから逃れて部屋に籠れば、アイデアも体型も、転がる雪玉のように膨れていく。そろそろなんとかせねばというモチベーションになってきた。

現時点では、書く内容や更新頻度などの設定はしない。日常で思ったことを書くこともあれば、急に鼻につくポエムを書くこともあるかもしれない。雪が積もった日に出歩いて、誰かが作った小さな雪だるまを発見するくらいの出来事のように、僕は書くことに満足しながら、偶然誰かがこれを読んでくれれば嬉しい。


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