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アートをはしご

 2月上旬のよく晴れた日,
3つのアート展を巡りました。


【Part1】“触れる”アート展(銀座)
@美術会館 ギャラリー青羅

 令和の時代になって“多様性”という言葉は以前に比べて遙かに耳にするようになりました。
社会の様々なところで良い変化が起こり,アートの領域でも昨今ダイバーシティをテーマとした企画が以前より目につくようになってきたように思います。
 昔,2017年に「『触って観る』アート展」に作品を出品したことがありました。
平面造形の作品を立体コピー機によって凹凸を施すことで,
触覚による絵画の鑑賞を試みたものでした。
 ここで観たのは立体造形。幾つかの視覚特別支援学校の生徒の作品が展示されていました。
今回感じたことは,晴眼者は例えば目の前にある作品を刹那的に把握します。
視力をもたない場合は作品に手を触れて,それから全体をくまなく触れて,ようやくその全貌を把握します。
音楽などが時間芸術と称される一方で,美術に関する作品は空間芸術と称されますが,こうしたかたちで鑑賞すれば,美術作品も時間芸術と呼べるでしょうか。



【Part2】令和5年度東京都特別支援学校第32回総合文化祭(池袋)
@東京藝術劇場 展示ギャラリー1・2

 初めて伺いましたが,都内の特別支援学校の児童生徒の作品が大集合していました。
とても大きな展示会場に障害種を問わず多くの学校から出品され,独創的な表現に富んだ作品がたくさんみられました。都は芸術教育を重点的に推進しているそうです。
 特別支援学校の高等部には「専攻科」という学科が設置されていることがあります。いわゆる「職業教育」の課程です。聴覚特別支援学校の専攻科では,美術・デザインを専門的に学習します。そこで学ぶ生徒さんたちの作品は,とても目を見張るものでした。



【Part3】澁屋史明 油彩・アクリル 作品展(さいたま)
@ギャラリーカフェ Largo

 埼玉二科デザイン部で大変お世話になっている澁屋さんの個展に行ってきました。
大作がたくさん連ねられ,会場はたくさんの人で大盛況です。愛するペットを想って描いた作品が,とても印象的でした。


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