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東京大学大学院の研究計画書

こんにちは。たいです。
今回は、大学院試において提出が必須である研究計画書の書き方を段階的に記述します。そして、必要な場合はアドバイスをしていこうと思います。

研究計画書の書き方

  1. テーマの選定

    • 研究したい領域を特定し、具体的かつ独自の研究テーマを設定します。

    • 研究テーマがその学問分野においてどのような位置づけにあるのか、既存の研究とどう関連するのかを明確に理解することが重要です。

  2. 文献レビュー

    • 関連する文献を広範囲にわたって調査し、研究テーマに対する現在の理解とギャップを把握します。

    • この段階は、研究問題を特定し、研究の重要性を論じる基盤を形成します。

    • アドバイス: 学部時代に行っている研究に近しいテーマを選定すると、自身の持つ知見を活かすことができ、文献レビューがしやすいです。そのため、研究室を選ぶ基準として、自分が現在行っている研究と結びつけやすそうかどうかを考えることをお勧めします。

  3. 研究問題の定義と研究目的の設定

    • 明確で測定可能な研究問題を設定し、何を達成しようとしているのか具体的な目的をリストアップします。

    • アドバイス:社会へのインパクトがあるかどうか、どこに新規性があるのか、を教授陣は聞きたいです。それが、自身の研究室で行うことができ、まだ誰も着手していないような研究であれば、教授陣の心に刺さるでしょう。そのためにも、研究室HPや研究室訪問から、どのような研究を行なっているのかを理解することが大事です。

  4. 研究方法の選定

    • 研究問題を解決するための方法論を詳細に計画します。これには実験設計、使用するツールや技術、データ収集と分析の方法が含まれます。

    • アドバイス:研究方法を記述する段階は、できるだけ具体的に記述することが望ましいです。ここをどれだけ詳細に記述できるかが、研究計画書としてのクオリティーを決めます。しかし、誤った情報を載せると、その領域の専門家である教授陣にはよくない印象を与えるので、十分調べた上で記述して下さい。

  5. 予想される成果とその意義

    • 研究を通じて得られるであろう成果と、それが学問分野にどのような新しい見識をもたらすかを説明します。

  6. 時間計画

    • 研究を実施するための大まかなタイムラインは把握しときましょう。必ずしも、研究計画書に盛り込む必要はありませんが、実現可能性の観点で大まかなタイムラインを設定しておくと説得力があります。

  7. レビューとフィードバック

    • 指導教員や同僚からフィードバックを得て、研究計画書を洗練させます。

    • アドバイス:作成した研究計画書は、指導教員や同僚はもちろんですが、全くその領域に精通していない文系の友人や家族などに一度見てもらうと良いでしょう。その人たちに研究計画書を見せて、質問をされる時に、自分で研究をわかりやすく言語化します。その時に、自分が理解しきれていない部分や曖昧にしている部分が浮き彫りになります。最低でも3人には、フィードバックしてもらいましょう。


上記の7ステップを意識して、私は東京大学院、早稲田大学院の研究計画書を提出し、合格を収めました。
特に研究計画書を書くにあたって、自身が志望している研究室ではどのような研究を行なっているのかを詳細に知ることは大事なことです。そのため、研究室訪問をすることを私は強く勧めており、訪問した際には誰でも良いので連絡先を交換することを推奨します。その人が良い人であれば、研究室で特に推進している研究内容などを教えてくれます。
しかし実際に研究計画書を記述とすると、なかなか筆が進まず、私はテーマ選定に1週間ほど悩みました。その1週間で、学部で行っている研究内容と研究室の研究内容を解像度高く理解し、研究室訪問で連絡先を交換した人に研究室内で課題となっている研究が何かを詳細に聞き、自身の研究とどのように結びつけるか熟考し、図書館で本を借りて専門的を身につけ、なんとか書き切りました。
研究計画書は、大変面倒ですし難しいですが、なんとか学部時代の研究と結びつけて書き切ることをお勧めします。もし質問があれば、Twitterで@sugar_boooyと検索していただければ、進路に関する相談なども承るのでお気軽にどうぞ。


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