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ソウルシリーズ(2-1)

 ソウルシリーズというゲームがある。それについては前回話した。(1)を読んでくれ。

 今回は前回紹介したデモンズソウル、その続編「DARK SOULS」(以下ダークソウル、ダクソ)について話をするつもりだ。

 2011年9月末に発売された(丁度ACVDの2年前くらいだ)ダークソウルというゲームはデモンズソウルのシステムを踏襲しつつ、誓約システムなどの新要素を加え、さらにストーリーを一新した代物だ。

 システム的な面については最低限前回の記事で語った感があるので新要素もそこそこにストーリーについて重点した記事としたい。(前回のデモンズソウルの記事ではストーリーについて全然話していなかったのを思い出した。ありうべからざる失態だ)

 ダークソウル世界の成り立ちを説明するには、まずOPを見ていただくのが一番だ。youtubeなりで検索すれば出てくるだろうし、視聴したことない兄ちゃん姉ちゃんがこの記事に辿りついているとはあんまり思えない。なので俺はOPにて語られるものを転載するにとどめる。


古い時代
世界はまだ分かたれず、霧に覆われ
灰色の岩と大樹と、朽ちぬ古竜ばかりがあった

だが、いつかはじめての火がおこり
火と共に差異がもたらされた
熱と冷たさと、生と死と、そして光と闇と

そして、闇より生まれた幾匹かが
火に惹かれ、王のソウルを見出した

<最初の死者、ニト>
<イザリスの魔女>と、混沌の娘たち
<太陽の光の王グウィン>と、彼の騎士たち
そして、<誰も知らぬ小人>

それらは王の力を得、古竜に戦いを挑んだ
グウィンの雷が、岩のウロコを貫き
魔女の炎は嵐となり
死の瘴気がニトによって解き放たれた

そして、<ウロコのない白竜シース>の裏切りにより、遂に古竜は敗れた

火の時代のはじまりだ
だが、やがて火は消え、暗闇だけが残る
今や、火はまさに消えかけ
人の世には届かず、夜ばかりが続き

人の中に、呪われたダークリングが現れはじめていた…

 以上がダークソウル世界の成り立ちである。いきなり言われてもピンと来ないとは思うが、受け手の想像や解釈に任せる部分の多いゲームであるので、俺があまり説明してもそれは個人的な意見にしかならない。それを考慮に入れたうえでストーリー考察については読んでほしい。

 まずダークソウル世界には「岩と大樹と霧と古竜の灰の時代」があり、その時代はあらゆるものが不変であった。しかしいつしか「はじめての火」が発生し生と死などといった基本的な差異が生みだされる。そして「はじめての火」に<王のソウル>を見出した内の幾体か、<ニト><イザリス>そして<グウィン>がそれぞれ文字通りの王としての力を得、自身の軍勢を率い灰の時代の支配者たる古竜に戦いを挑んだ。

 その結果は上にもあるように王たちの勝利に終わった。<シース>の裏切りも相まって古竜達はほとんどが滅ぼされ、後世にはわずかな個体を残す程度にまで数を減らしている。そしてその戦いの後、彼ら王達が統治する「火の時代」が始まった。

 (話は逸れるが、シースが同胞たる古竜を裏切ったのは、鱗を持たないと言う突然変異的な出生からいじめられていたのが原因らしい)

 火の時代において、墓地に身を隠した<ニト>を除く<イザリスの魔女>と<太陽の光の王グウィン>はそれぞれの子らと共に都市を築き、そこを中心に栄華を極めた。特にグウィンは自身の種族たる神族のみならず巨人族や人間族をも従え、<アノール・ロンド>を中心に権勢を極めていた。

 しかし時は流れ、いつしか「はじめての火」は弱まり、火の時代に陰りが見え始める。

 そして世の陰りが進行するうちに人間族には「不死の呪い」が蔓延し始め多くの者が亡者と化し、彼らを殺害することのできない人間たちは北の果てに牢を作り、そこに不死と化した者達、<不死人>らを幽閉することによって何とか収拾をつけようとした。

 そんな「北の不死院」に幽閉された不死人の一人がこのゲームの主人公だ。

 主人公はそこで世界の終末まで牢の中で無為に時間を過ごしているが、ある時現れた<アストラの騎士オスカー>が牢の天井に空いた穴から鍵(を持った死体)を投げ込んだことで牢から抜け出す機会を得て、不死院からの脱出を主人公が試みる。そこまでがOPの内容だ。

 牢から抜け出したプレイヤーの前には亡者と化した不死人の先達たちや恐るべき怪物<デーモン>が立ちふさがり、不死院からの脱出の道を塞いでくる。

 そこで主人公を操作するプレイヤーはこの世界の恐ろしさ、悪辣さ、そして戦い方を身に着け、不死院を抜け出す……そして主人公は神の地<ロードラン>へたどり着き、それぞれのスタートを切る。本格的に冒険が始まるのだ。

 ここまででゲームの冒頭部分が終了し、ここからはプレイヤーによって攻略ルートも変わってくる(難易度的にまだルートは分散することは少ないと思うが、不可能ではない)。

 とりあえずストーリー最序盤の説明は以上だ。もし未プレイなら、この壮大な世界観とプレイヤーの成長を試してくるゲームバランスをぜひ体験してほしい。

 今回はここまでだ。次の2-2ではデモンズになかったシステム的な差異を離したいと思う。

(本当はダークソウルのSSを記事冒頭に使いたかったが撮影環境がないのダークソウル3のものを使った。俺がものぐさなせいもあるが、特に反省しない。)

 

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