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エヴァ・ミクラス リサイタル Inner Voice チェコの歌姫が贈る10年ぶりの感動の夜~

2024年1月18日、渋谷文化センター大和ホールで、チェコ出身のチェコセンター東京のセンター長も務めるエヴァ・ミクラスさんのリサイタル Inner Voice を鑑賞した。エヴァ・ミクラスさんの10年ぶりのコンサートだった。


彼女の歌声は、チェコの民謡から現代音楽まで、幅広いジャンルを網羅し、聴衆を魅了した。彼女の歌は、彼女の故郷の風景や文化、人生の喜びや悲しみ、愛や別れなど、様々な感情を表現していた。

Part 1 チェコの民謡3曲 a české a moravské lidové písně

コンサートの始まりは、チェコの民謡3曲だった。彼女は、自身と父親 J. Miklas が作曲した「Čtyřlistek (四葉のクローバー)」で、幸運を願う歌を優しく歌い上げた。

続いて、日本の作曲家武満徹と詩人谷川俊太郎のコラボレーションによる「死んだ男の残したものは」を歌った。この曲は、戦争で亡くなった男性の遺品を見つめる女性の心情を描いたもので、彼女の歌声は、深い悲しみと哀愁を感じさせた。

最後に、武満徹の「小さな空 (Malé webe)」と「Where we go (どこへ)」を歌った。これらの曲は、彼女自身が日本語の歌詞を付けたもので、彼女の日本への愛情と憧れが伝わってきた。

Part 2 Já rda vzpomínám (いい思い出) など

休憩を挟んで、第二部は、チェコのポップスやシャンソンなどを歌った。彼女は、Petr HapkaやMilan Dvořákなどの有名な作曲家の曲を選び、チェコ語と日本語で歌った。

特に印象的だったのは、「Já rda vzpomínám (いい思い出)」と「Můj milý málo milý je (私の恋人は優しくない)」だった。前者は、過去の恋人との思い出を振り返る歌で、彼女の歌声は、甘いほろ苦さと切なさを感じさせた。

後者は、自分の恋人が冷たくなったことを嘆く歌で、彼女の歌声は、怒りと悔しさを感じさせた。また、「Svatební píseň (婚礼の歌)」では、彼女は、結婚式の幸せな雰囲気を表現するために、聴衆に一緒に手拍子をするように促した。

そして、「Comidas (私に何を)」では、彼女は、フランスの作曲家Jean Renardとチェコの詩人Pavel Žáleの作品を歌った。この曲は、自分の気持ちを相手に伝えることができない女性の悩みを描いたもので、彼女の歌声は、もどかしさと切望を感じさせた。

Part 3 チェコの民謡3曲 české a moravské lidové písně など

最後の部分は、彼女自身が作曲した曲を歌った。彼女は、「チェコの民謡3曲 české a moravské lidové písně」というタイトルで、チェコの自然や文化をテーマにした曲を3曲歌った。彼女は、「Stromy (樹木)」では、チェコの森林の美しさと豊かさを歌い、「Odliv (引き潮)」では、チェコの海岸の風景と人々の暮らしを歌い、「Modré nebe (青い空)」では、チェコの空の色と気候の変化を歌った。彼女の歌声は、彼女の故郷への愛と誇りを感じさせた。

マルチン・クルチャル駐日チェコ共和国大使夫妻

エヴァ・ミクラス リサイタル Inner voices / チェコセンター東京 (czechcentres.cz)

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