コストのバランスは同業他社のデータを見ればわかる（その１）

もしも今、会社が赤字ならば、そこから脱却することが優先順位一位の課題です。
そのためには何をすれば良いのでしょうか？

「売り上げ（収入）がコスト（支出）」を超えるようにすれば良いのですが、そのためには、①売り上げを増やす、あるいは②コストを減らすという2つの方法があります。

可能ならば両方をとりたいところですが、どちらか先に手がけるならば、まずは自分たちの努力だけでできる②のコスト削減から始めるべきでしょう。

製造業の場合、コストは大きく次の3つがあります。

コスト　＝　原材料費　＋　製造費　＋　人件費

原材料費なら「もっと安く仕入れる方法はないか」。
製造費なら「もっと燃料費や電気料金、そのほかのランニングコストを下げる方法はないか」。
人件費であれば「もっと合理化する方法はないか」。

そう考えながら各項目をどのくらいコストカットできるか、を検討するのですが、とにかく下げればいいのかというと当然そうではなく、やり過ぎれば、品質の悪化や安全性の低下などの問題をまねいてしまいます。

適切なコストのバランスとは？

世の中には実に多様な業種がありますが、コストのバランスも業種によって大きく違ってきます。
それを知るにはズバリ、同業他社のデータが何よりも参考になります。

（その２へ続く）

『なぜ、おばちゃん社長は価値ゼロの会社を100億円で売却できたのか
父が廃業した会社を引き継ぎ、受注ゼロからの奇跡の大逆転』