第26節の振り返り vs北海道

前節の東北ダービーでの惨敗からどう立て直すのか。注目の一戦です。

仙台のスターター変更

小林の欠場で前節スターターの青木をベンチにせざるを得なかった仙台。ヤンを7試合ぶりにスターターで起用しました。最近の澤部の調子を考えると妥当な判断だと思います。ヤンのメインの仕事はフィジカルの強い#2ラモスのマークを担当すること。ですが、実は真の狙いはOFにあったのかなと推測しています。連敗した京都戦と秋田戦、仙台のOFの中心阿部はいずれも自分より体格で勝る選手とのマッチアップに苦しんでいました(サイズのある#11前田、秋田のフィジカルお化け#17中山)。もし澤部、青木のGの選手を起用したらラモス(192cm)が阿部のマークマンになっていた可能性が高いです。ヤン(201cm)を起用したことで、ラモスはヤンにつかざるを得なくなり、試合開始は#81関野(184cm)、終盤は#66松下(180cm)がマークマンになっていました。これが29得点の大活躍につながったのかもしれません。

前節の流れを切れないOF、前節の反省を生かしたDF

前半のOFはチームで崩せるけどポロリが多い仙台と個人技に頼るけどねじ込む北海道の差で一時10点差をつけられます。TOにならないけど、TO寸前の連係ミスも多かったです。シュートが入らないなりにファールドローでつなぎますが、フリースローも入りません(10/15)。非常にじれったい時間が続きました。この時間で突き放されず、前半で差を詰められたのはDFが機能したから。北海道のルーキーPG#15島谷に前からガンガンプレッシャーをかけます。加えて#22トラビスの合流初戦ということもあり、チームOFの完成度はいまいちでした。北海道のFGも30%台に抑え、後半につなぎます。

異質な日本人スコアラー"阿部諒"

この試合の阿部は前半シュートタッチがよくありませんでした。特に3Pが入らず試合通して1/6、フリースローも4/9と絶好調とは程遠い数字です。これで29得点できちゃうのが阿部の凄さであり、異質さです。B1の平均得点ランキングでTOP50に入っている日本人選手の中で2P試投数が300を超えるのは横浜#5河村(393本)と阿部(349本)だけです。成功数の合計は日本人選手1位が河村(200本)で2位が阿部(151本)です。河村という化け物のせいで若干かすみますが、これだけペイント&ミドルレンジで点が取れる日本人選手はそリーグでも少ないです。これが阿部が異質なスコアラーだと考える理由です。この試合の後半もバックステップやドライブからの急ストップ、DFとのフィジカルコンタクトでスペースを作り出し、得点を重ねていきました。

そろそろ考えよう今オフの補強ポイント

シーズンも残り4分の1強となり、オフの補強について考え始める時期が近づいてきました。ここからの話は、現チームの中心かつ再契約の可能性が高い阿部と延長契約ができる前提で進めていきます(ブース、ゲルンの外国籍コンビは今オフかなりの額の札束アタックをされる可能性が高いので覚悟しておく必要があるかもしれません)。冒頭でも若干触れましたが、阿部の活躍のカギは、「SGサイズの相手とのマッチアップを作り出す」だと考えられます。阿部が20得点以上した試合のほとんどで、阿部はSG登録の選手とマッチアップしています。今節のように、相手のSFを阿部にマッチアップさせられないような状況を作るためには、相手の脅威となるSFが必要不可欠。というわけで、今オフの補強ポイントは「スターティングSF」です。その他にもこんな選手がいたらなーという考えはいくつかあるので、またシーズンが終わったら別記事で詳しくお話しします!

長くなりましたが今回は以上です。
最後まで読んでくださりありがとうございました!


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