廃訪少女 #15 追跡
「生活圏脱走者のふたりを、我々〈武力制圧版〉が捜索行動することになったというのは、本当ですか?」
『ああ、そうだ』
「我々は同胞を脅威から守るための盾では無かったのですか? 脱走者とは言え、同胞の遺伝子型を追跡する作戦行動など、前代未聞ですよ!」
『あのふたりは我々の脅威になりうる。第三枢機はそう判断したんだろう』
「そんな……何を根拠に!」
『それを考えるのは我々の役目では無い。もし本当に脅威の種となりうるのなら、早急に排除する必要があるだけだ。不服ならこの作戦からは降りろ』
「いえ、降りるつもりはありません……そのふたりが、本当に〈生活圏〉の脅威となるような存在なのか、この目で確かめます」
『好きにしろ。ブリーフィングは十二分後だ、遅れるなよ』
「了解」
illustration by Stable Diffusion
License : CreativeML Open RAIL-M
【死者の記憶と会話可能な2030年の日本を舞台にしたビジュアルノベル】
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