廃訪少女 #12 監視塔での会話
「白髪の子を殺した殺人鬼の噂って、本当なのかな?」
『ああ、黄色髪の子がやったっていう……どうなんだろう? 半年くらい前に、β-4と仲の良かった黒髪の子が〈生活圏〉を脱走したとかいう話で、ちょっとした騒ぎになってたのは覚えてるけど」
「もしそれが本当なら、どこかの監視塔を抜けたってことだよね。もしかして、その監視塔の子も殺されてたりして……」
『ちょっと、怖いこと言わないでよ。この前のインシデントで起動した遺物機械が、〈生活圏〉にやってくるんじゃないかって話だけで、怖くて怖くて、夜あんまり眠れないんだから……』
「あ〜、そういうのもあったね……。わたしたちの当番のときには来ないで欲しいな……」
『紫髪の子の救出作戦も失敗に終わったって噂だしね。最近物騒な話が多くて不安だよ』
以降はそれぞれの近状についての雑談に発展したため、記録を終了した。
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License : CreativeML Open RAIL-M
【死者の記憶と会話可能な2030年の日本を舞台にしたビジュアルノベル】
【少女リゼットと冒険する2Dポイント&クリック型ファンタジーADV】
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