*太極拳 と共に歩いた私「学びの会」編⒉
太極拳同好会の研修会「学びの会」講演の為に、書き下ろされた町田師範の貴重な直筆資料(脚本)を預からせていただきました。
太極拳が如何に歴史的価値があり、
奥深いものであるか、それでいてなおかつ、
私達の生活に取り入れ易い、
親しみ深いものであるかが、
解りやすく解説されています。
今回は、前回に続いて
第一回目講演の資料を公開させて頂きます。
それでは、よろしくお願いします。
(当然ですが、記事には必ず目を通していただき、
許可して頂いた上で公開いたします)
第一回講演 : H28年5月16日
春日老人福祉センターにて。
資料 1ー3/6
【太極拳とは 何?】
さて、太極は、
宇宙の " 鼓動 "
( 膨張, 収縮, 変転 )を 、
繰り返しながら
拡大しています。
宇宙の中の1つの星である
地球を例にとると、
夜があり(陰)、 昼があり(陽)、
24時間をかけて自転し、
365日をかけて公転しながら
一瞬の停止もなく
自然の法則に則り、
果てしなく 続いていきます。
この運動形式を取り入れた
"運動" であり "技術" であるのが
"太極拳運動" というものです。
その運動形式では、
緩 … 緊 … 動 … 静…
剛 … 柔 … 虚… 実 …
上へ … 下へ …
(さらに)
前に進み … 後に退く …
右に動き … 左に動く…
それらを調和 . 調整します。
そして、
その機能を高める運動形態が、
「太極拳 」であります。
剛 : 激しく動く。
柔 : しなやかに動く。
虚 : あるが如くゆるやかに。
実 : しっかりと確実に。
完成形を作る。
…このように、です。
資料 1ー4/6
【太極拳の歴史】
「太極拳」と呼ばれる以前に、
「拳法 」は、存在していました。"明" の時代の末(1314年〜1644年)から
"清" の時代の始めのことです。
そして、
現代の太極拳は
河南省 温県、陳家溝 の
"陳式" が、始まりとされています。
その後、 "揚式" (1800代)
"武式" "孫式" "呉式"
の順に、存立されてきました。
◎ この五大流派の太極拳を、
「伝統太極拳」と呼びます。
◎ 私達が行っている、
24式 42式 48式 太極拳等は、
中国々家 体育運動委員会 → スポーツ省が
伝統太極拳 の 内容を、
(以下、伝統拳 と称します)
"動きやすく"
"健康向上に寄与するように"
作成したもので、
制定拳 (制定太極拳 )
と 呼ばれています。
私達が最初に学ぶ
"24式太極拳" は、
1956年に発表され
現在では、世界中の愛好者に
親しまれています。
現在 行われている
伝統拳の五大流派も
"規定太極拳" として
"呉式 規定太極" とか
"揚式45式規定太極拳" など、
伝統拳を取り入れつつも
比較的やさしく行われる
ように改定され、制定されています。
継続して愛好されている、
"純 伝統拳" は、
一部の愛好者の生徒さん達が、
規定, 制定拳と共に教わって
いらっしゃいます。
例えば、
私達の組織と交流の深い
岡山県でご活躍の
王革老師は、
"呉式太極拳" の
大家なのですが、
大半の生徒さんは制定拳を教わっておられます。
極くわずかの生徒さんのみが "伝統拳" を合わせて学んでいらっしゃいます。
今回は、ここまで。
次回は、
太極拳「学びの会」第一回目 講演
【太極拳同好会「福山」とは】
と、
【太極拳同好会「福山」の成り立ち】
です。
同好会のルーツの紹介を通して、産みの親である町田師範の、会への深い愛情が伝わってきます。
どうぞお楽しみに(^^)
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