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権力が発言力を決める

あるところに会社の社長と、同じ会社の平社員がいたとします。この二人が「明日、うちの会社は休みだ」と一字一句同じ発言をした時、あなたはどちらの言葉を信じますか?

ほぼ間違いなく会社の社長を信じるでしょう。それは、権力の強さと言葉の重みは比例するからです。現実的に考えて、平社員が「明日、うちの会社は休みだ」と言った後に休みで無かった事が発覚すると、それは単に嘘つきというレッテルが貼られるだけの事ですが、社長の発言ですと実際は休みでなかったとしても、本人の意向で休みにしてしまう事も可能です。

権力とはすなわち、今まで積み重ねてきた実績、信頼、そして間違っていた場合のリカバリーを行う力を表している為、発言力が違うのも当然と言えば当然ですよね。

世界一の投資家と言われるウォーレンバフェットの言葉に

「私が人に何かを説明するのが一番上手かったのは26歳の時だ」

というのがあります。その理由を彼はこう言っています。

「26歳で無名だった頃は誰も私の言葉に耳を貸さなかったが、今(90歳)では世界一愚かな事を言っても、言葉の裏に大切な何かがあると人々が勝手に思い込む」

のだそうです。

事実、90歳で資産を9兆円ほど保有している人物の言葉は、とても偉大で発言力のあるものですから、毎年ウォーレンバフェットの講演を聞きに数万人の人々が彼の元へ集まるのも納得です。

では、権力の無い人はどうすれば良いか?
それは、時間を守ったり、約束を守ったり、人の役に立ったり、出来る範囲で助けてあげたり、日々小さな事から信用を重ねていくのが大切だと思います。そういった事を継続していれば、言葉の裏にある重要な意味を人々が探すほどの人物に近づいて行けるのではないでしょうか?


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