営業日報って罰ゲーム?

営業日報。それは1日の営業活動内容を上司に報告するため記述するもの。月末の超忙しい時にでも仕事終わりに必ず書かなければいけない、いわば呪いの様な仕事。

世のほとんどの営業マンは日報を書いている事と思いますが、その日に実施した仕事を羅列するだけの報告書では、上司に目を付けられがちです。今回はそんな営業日誌の注意点や呪縛から解き放たれる方法等の情報をお送りいたします。

まず、営業日報の目的は上司への報告ですが、冒頭でお伝えしました通り、単に何をしたかといった行動だけ書いていると上司に怒られるネタとなってしまいます。例えば、あなたが上司だとして部下から以下の様な営業日報を送られたら、どう感じますでしょうか?

〇月〇日 営業日報

・交通費の精算書類を作成
・電話の応対
・現場社員へのフォロー連絡
・保険会社の担当者が来社し保険見直しの打ち合わせ

恐らく、なんじゃこりゃ!?と思うのではありませんか?

なぜなら、営業日報であるにも関わらず、売上数字及びそれに繋がる情報が一切無いのと、情報自体が定量的(数字で表せる具体的なもの)ではない。からです。

営業日報は、その日にどんな作業をしたか?を書くのではなく、その日に売り上げを伸ばす為のどういった行動をしたか、その結果どうなったか(どうなりそうか)を書くものであり、出来る限り具体的かつ定量的な情報を掲載するのが望ましいです。そういった内容の営業日報であれば、上司も文句の言いようがありません(あくまで日報の観点についてのみの話ですが・・・)

実は、営業日報には上司への報告という意味合いだけでなく、自分自身の為という側面もあります。毎日毎日めんどうな報告を書いて、どんなメリットがあるというのか・・・なんて思いがちですが、継続して蓄積し続けた膨大な情報には想像以上の価値が潜んでいます。

一番のメリットは、自分の過去における行動が瞬時に検索できる事です。特に、長年訪問していなかったお客様、しばらくメールをお送りしていなかったお客様への連絡には、過去にこういう事があって、あの時はお世話になりました。といった含みを持たせると、話がしやすくなります。
また、しばらく停滞していた案件の状況を思い出す時にも役に立ちます。半年前に問い合わせのあった案件で、そろそろ動き出しそうな場合、お客様へのアプローチとしては、「あの案件どうなりました?」といった問い合わせではなく、「xxx様向けxxxの件、そろそろxxxが動き出すかと思われますが、その後如何でしょうか?」といった感じで、少し具体的にフォローを行うと、お客様からもキッチリと案件を追ってくれている印象をお与え、話がスムーズに進む事があります。

営業日報は非常に面倒で、それを毎日書かないといけないのは呪いに近い余計な仕事と思われがちですが、上司に的確な判断を仰ぐ際や、お客様のフォローを行う際には非常に強力な武器となります。

その強力な武器をじっくりと育てるべく、今はひたすら面倒な仕事をこなしていって下さい。そのうちきっと、やってて良かったと思える日が来ますので・・・


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