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遊動的生活記 アイヌ 二風谷コタン

2023.08.27(日)天気:くもり

神戸での仕事が終わり、広島の家に帰ってきて3日が経った。さてこれから、広島の新たな現場がはじまるところだが、自分は少しチームから離脱。なぜかというと、今年は新人研修に行くことになっていたからである。毎年研修の行先は変わるのだが、今年はなんと、北海道・アイヌ。かなり興味深い場所にあたったのである。去年からこのことはちらっと聞いていたのでずっとワクワクしていた。そしてついにこの時がやってきた。

往路

広島空港までは家から車で37分。空港前の正広パーキングに停車。パーキングから見えた空港の進入灯橋梁がとてもかっこよかった。素晴らしい土木建築。移動中は、萱野茂さんのアイヌ歳時記を読む。あらゆるものに神をみたアイヌの人々の暮らしは美しく、アイヌ文化を経験・思考することはとても重要なことであると思う。

新千歳空港には定刻通り10:05に到着した。はやめに昼食を取ろうと思い、空港内をうろちょろしていたら、フレッシュネスバーガーを発見。しかし店前につくと長蛇の列ができていたので、退散。大阪をでてから人込みの耐性が一段と低くなった気がする。
研修の集合は15時に苫小牧駅であったが、空港につかれたので早めに苫小牧に向かった。JR快速エアポートに乗り、一駅先の南千歳駅で千歳線に乗り換える。南千歳駅にあった駅弁屋のたたずまいがすごくよかった。張り紙があまりにも多すぎて情報過多なところも愛おしく感じた。そして、苫小牧駅に到着。
なんと寂れたまちなのか苫小牧駅!駅を降りると哀愁が漂っており、天気のせいだけではない、どんよりとした空気がまとっていた。

時刻は昼の12時を迎えていたので、調べてでてきたスープカレーの店にいく。チキンカレーのルー大盛サイズに、ご飯はLサイズ(450g)。またいつもの悪い癖である欲張り病が発症した。しかし、おいしかったのでペロリした。調べると大阪の住之江にも店舗があるみたいなのでまた行ってみたいと思う。

カレーを食べ終わり、まだ1時間時間があったので、ミスドに行き、珈琲だけをたのみ、スケッチを描いていた。自分はどんだけ暇であろうともスケッチで生きていけると思う。
15時頃に苫小牧駅で参加者の方と合流した。その中に運営サイドのポジションの親方も居た。親方の運転するレンタカーに乗り、平取のホテルにむかった。苫小牧駅からは車で55分と表示がでていた。
道中の景色を見る。一面とうもろこし畑の土地があちらこちらに存在していた。またあるところでは、河川敷で牛を放牧していた。北海道的な風景を確認したところで、寂しい気持ちになる。それは、建物がすべてチープであり、文化というものがないからである。これも和人の開拓の影響であるのではないかと思う。しかしそうだとすると、和人の存在はかなり、悪だったのではないか。今回の研修で、アイヌ文化とは何かということ。そしてこれからの北海道、そして日本の在り方について考えたい。その中で、自分が大切にしていくことを明確にしたい。
16時過ぎにホテルに到着。エアコンがないワンルームの和室空間。外は涼しいが中はとんでもなく暑い。。さてここから2週間、この暑さに耐えられるのか!
17時にロビーでスケジュール確認、顔合わせを行った。山形で茅葺職人をする久保田さん、京都で見習い1年目の山本君。みなさんおもしろそうな方々であり、これからがたのしみである。明日は材料調達。がんばろう!

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