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施設やお店が閉まっても、神社が最後まで閉まらないのを僕なりの解釈で説明します。

ゴールデンウィークが始まりますね。

みなさまも自粛してなかなか外に出れない日々を過ごされているでしょう。

大勢の人が一度に集まるライブコンサートはいち早く中止になり、映画館やカラオケが閉まり、飲食店が閉まり、そして外だから大丈夫だろうって思っていた釣りやキャンプ、そして公園までもが全国各地で閉まっている...

でも、気づいた人もいるかもしれないけど、
神社はまだほとんどが閉まってないんです。

よっしゃ!神社行こう!!って思う人も多いかもしれません。

そんな人にはぜひ読んでほしいです。
なぜ神社が閉まっていないのか、僕なりの解釈で説明します。


なぜ神社は閉まっていないのか

どの神社もコロナの対応は実は早いうちからやっているんです。

皆さんが参拝するときに必ず行う手水舎で手と口を浄める行為などにも制限をかける神社さんが多かったり、宮司さん、巫女さんももちろんマスクは着用。

一年に一度の大事な神社のお祭り(御神事)も中止や宮司さん達だけでとりおこなわれたりしています。

社務所自体は閉め、御朱印や授与品をいただけないようにしている神社さんもあります。(郵送対応をされている神社も増えてきました。)


制限はかけるけど、なぜ閉めないのか。

それは日頃から参拝しに通う地元の方や氏子さん、そして神社を崇敬されるかた(信者さんのようなかた)のために開けていると僕は解釈をしています。

稼ぎたいからでは決してないでしょう。
元々神社は地元の人のためや信者さんのためにあることが多いです。

だから特に今神社が開けているのは観光客のかたに来てほしいのではなく、そういった方々のために開けているのだと。

だから多くの方がエリアを超えて参拝にしてしまうと、神社も他と同様に閉めざるおえなくなってしまい、本来必要な人たちが参拝できなくなってしまうのです。


人気で有名な神社や観光スポット化している神社の近隣には多くの住んでいるかたがいる

一部有名な神社さんは既に閉めているケースもありますが、それは地元の方ではなく大半の参拝客が県外客という観光地化している神社さんだったりします。


例えばですが、僕が大好きな奈良県天川村の天河大弁財天社さんもこのようにホームページで発信されています。

■ご参詣の自粛■
神社の鎮座する天川村は人口1.350人余り、総世帯650軒程の高齢者が多く暮らす山村です。
村民の皆様の感染リスクを考慮し皆様のご協力をお願い致します。


神社さん側の発信のように、普段は県外から多くの参拝客が訪れる人気の神社さんですが、その地域に住んでいる住民は1000名余り。

実際参拝された方はわかると思いますが、医療機関だって都会のように整備されてはいないでしょう。

神様に呼ばれないと辿り着けないといわれているぐらいの場所です。それだけ秘境のような場所にあります。

このように有名な神社や観光地としても人気になっている神社の近隣には、普段からそこで暮らしている人がたくさんいます。


たしかに、わざわざ訪れたい神社は沢山あるでしょう。僕も今すぐにでも香川県の金刀比羅宮(こんぴらさん)や長野県の戸隠神社にいきたいぐらいです。

でも今はわざわざ訪れたい県外の神社には、なるべく行かないように意識してほしいのです。


伊勢神宮にお祀りされている天照大御神は、東京の123社の神社でお祀りされている

こんなときだから。

神社開いてるじゃん!それに今なら人も少ないはず!

そう思って、一度行きたいと思っていた神社さんにこの機会に行こうとしている人も本当に少ないでしょうがいるかもしれません。

その気持ちもすごくわかります。僕もこんなに自粛ムードになる前は、今なら京都の神社も空いているだろう!ということで神社を巡っていました。


でも、今はなるべく避けてほしいのです。
その代わり、今だからオススメする参拝方法を紹介します。(オススメするというと語弊がありますが、どうしても参拝したい人に対しての参拝方法です。)

例えば、僕が住む三重県には伊勢神宮という有名な神社がありますが、伊勢神宮にお祀りされている天照大御神という神様は、伊勢神宮へ行かなくても参拝できるんです。

北から南までほとんどの都道府県にこの天照大御神をお祀りする神社があります。

ちなみに東京には123社あります。
神明神社、皇大神社、天祖神社という名のついている神社は全てご祭神が天照大御神です。

わかりやすくいうと、伊勢神宮の支店のようなイメージです。

東京だと神むすびでも人気な阿佐ヶ谷神明宮などが有名ですね。


あとは、これらの名前がついていない神社の境内にも末社、摂社という形で天照大御神がお祀りされているケースもあります。


このように伊勢神宮に参拝したくてもできない今、みなさまが住む地元の神社でも同様の参拝ができるわけです。

島根県の出雲大社の大国主神(オオクニヌシノミコト)も同じように東京では38の神社で祀られています。


この機会に地元の神社さんへ散歩しにいってみてはいかがでしょうか

普段、通勤通学で前を通る神社にはどんな神様が祀られているかなんてほとんどのかたが調べたことはないでしょうが、どの神社にも祀られている神様がいます。

もちろんそれぞれの神社にも普段から参拝をされるかたも沢山いらっしゃるので、

さあ、地元の神社へ参拝へ行きましょう!とはポジティブに言い切れはしないですが、

この機会に名の知れた神社だけでなく、それぞれが住む地元の神社さんへちょっとだけ散歩の時間に行ってみてもいいかもしれません。

神社さんももちろんお店や施設と同様に、本来はたくさんのかたに参拝しにきてもらいたいものです。

参拝客の客足が減るのは他同様に辛いのも事実。

だからこそ、それぞれがそれぞれの住む近所の神社へ毎日の散歩がてら足を運び、10円、20円でもお賽銭を入れてくれるだけでもとても助かると思います。(語呂合わせで『十分ご縁→15円』がオススメです。)


きっと気持ちの良い時間になるはず。


なかなか僕も今は神社メディアのほうを更新できておりませんが、また全国たくさんの神社にいけますように。



東京出身。7年間の沖縄移住を経て三重県津市へ。沖縄移住応援WEBマガジン『おきなわマグネット』元編集長。神社メディア『sanpai. 』運営。Webデザイン、マーケティング、他制作ディレクションなどを生業としています。年間200社ペースで全国の神社を参拝しております。