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東京地元っ子の僕が沖縄に移住して作った「暮らし」

僕は沖縄に移住を6年。もうすっかり沖縄に慣れた。

いや慣れたという言い方は少し違う。
正確には、東京にいる時とあまり生活のしかたを変えていない。
だから、環境の変化に苦労したということはない。

「夢の沖縄リゾートライフ」なんていうけれど、僕はそんな暮らしは移住してから一切していない。

東京にいたときとなんら変わらない暮らしをしている。


さて、なぜこのようなことを書くかというと、

僕が参加している沖縄のライターのコミュニティ「OKINAWA GRIT (@okinawa_grit)」でこのようなお題を出された。

#オキグリnote部 から第2弾のお題が発表された。それは「現在の居住地や沖縄で住んだ経験のある場所(1地域)を選んで、好きな部分をひたすら熱く語ろう!」というものだ。「好きな部分を書く」こと。それがルールだから悪いことは一切書けない。だから、好きなことだけをひたすらブログに綴っていく。名付けて「沖縄のわくわくを発信する自分語り」の幕開けだ。


「今、自分が住んでいる場所、これまで住んでいた場所の良いところをnoteで書く」というお題だ。

一応これでも沖縄移住を検討している人を応援するWEBメディアを運営している立場として、この記事を読んでいただいているかたにも"多少なりと参考な情報"をと考えたが、やはりありのままの沖縄ライフを書いていこうと思う。


沖縄移住1年目~2年目に住んだ「沖縄市泡瀬」は僕にとって徒歩圏内でなんでも揃うオアシスのような場所だった。

移住して最初に入社した会社は沖縄県の中部のうるま市にあった。空港から車で40分〜50分程度だろうか。移住して初めて住んだ場所はそんなうるま市の南にある沖縄市という場所だ。

冒頭にも書いたが「沖縄移住ライフ」自体に夢や理想を抱いて移住をしてきたわけではなかった僕は、とにかく以下の条件で場所を探した。

・家賃が安い(3万円代)
・会社からそんなに遠くない
・スーパーとレンタルビデオ屋さんとカラオケがある。


独身だった僕は、とにかく「めちゃくちゃ安くてもボロくてもいいから住めれば良い」という気持ちで家を探した。

住んだ家はコスパ最強だった。

1Kで33,000円。駐車場込み。
徒歩3分という場所にコンビニとスーパー「かねひで」、おまけに「ゲオ」までがある。

基本的に休日はひとりで過ごすことが好きな僕は、映画を大量に借りて観ることや、ひとりでカラオケで6時間ぐらい歌うこと。それが揃っていれば快適だった。

当然カラオケも徒歩10分以内の場所にある。


沖縄市泡瀬はとても住みやすいところだった。徒歩圏内に自分が必要なものがある程度なんでも揃い。そして人も多くない。

そして何が良いかって埋立地なのか坂が少なかった・・・。
沖縄県総合運動公園があり、日向ぼっこスポットとしても最高だった。


沖縄の青い空、やしの木が生えており、移住したての僕はそれこそ夢や理想は描いていなかったが、それでもこの「沖縄感」はボーナスと言っていい居心地の良さを感じることができた。


移住後にうるま市や沖縄市、北中城村などで働く人にはぜひとも泡瀬をオススメしたい。

家族でもとっても住みやすいオススメな地域だ。


自分なりのワークライフバランスを考えた3~4年目に住んだ「宜野湾市宜野湾」は僕のセンスを磨いてくれた場所だった。

移住3年目に入ると、僕の環境は大きく二つ変化があった。

一つ目は、給料が増えた。
二つ目は、知り合いが増えた。

その頃、会社を辞め、フリーランスのWEBディレクターとして仕事をしていた。そして当時、泡瀬に住んでいた僕はある日気づいた。

「那覇に仕事の打ち合わせで40分かけて行くのも結構しんどいな。」
「もう少し家賃あげても暮らしていけるのではないだろうか。」

そんな時に作業場で使っており、知人が多く入りびたっていたコワーキングスペース「トポセシア」が宜野湾市にあったので、宜野湾市で物件を探すことにしてみた。

2DK、デザイナーズマンション。

WEBディレクターとして仕事をして、そこそこ収入が増えていた僕は、ちょっとクリエイター気取りな感じでデザイナーズマンションというものに憧れを感じた。

場所は宜野湾市宜野湾。

泡瀬の時の条件であったスーパーもカラオケも徒歩圏内にある。ゲオは遠くなってしまったがそれでも車で5分という場所にある。

おまけにデザイナーズマンションだ。

いつも作業で使っているコワーキングスペース「トポセシア」は車で5分以内。スーパーやコンビニ、カラオケ、ゲオも当然近くにある。

そしてブックオフと、大好きなカフェ「モフモナ」がある。

トドメに徒歩1分の場所に、沖縄のソウルフード「キングタコス」まであった。

ここは最高かよ。

すぐさま引っ越しをした。
デザイナーズマンションは本当にデザイナーズな感じだった。

最初に内覧した時は「ここに住んだら絶対モテるな」そう思った。
内覧し、1分以内には「ここに決めます」と即決。

僕の独身クリエイター貴族生活の始まりだった。


移住5年目~現在は結婚後、夫婦で住む場所として選んだ「豊見城市」はとにかく嫁の意見を尊重した。

デザイナーズマンション効果があってかどうかはわからないが、僕は結婚をした。結婚相手は沖縄県南部の南風原に住んでいる女性だ。

婚約をしふたりで住むとなった時に引っ越し先は以下の条件で決めた。

・嫁の職場が那覇だったので那覇付近
・嫁の実家の南風原から近い場所
・嫁と那覇で外食するために那覇付近
・だけど那覇市内ではない

那覇にしなかったのは、僕にとって那覇は新宿や渋谷のようなものだったからだ。

「都会に住むと帰った気がしない」

これが全ての理由だ。

那覇から車で10分の場所。

豊見城市。那覇から近いけど、暮らしやすい場所。

沖縄市や宜野湾市は完全に自分が暮らしやすい場所を選んだ。

豊見城の今の家は、カラオケも近くにはないし、スーパーまで歩くのは若干しんどい。ゲオまでは車で5~10分ほどかかる。カフェも近くにない。

独身だったら絶対に選ばない。

しかし夫婦で住むには最高の場所だ。


自分の状況が変われば、暮らしたい場所も変わる

この6年で沖縄市、宜野湾市、豊見城市とだんだんと南下していっているわけだが、どこも暮らしやすい場所だった。

沖縄といえば「リゾート」のイメージが強いが、僕にとって沖縄の暮らしはとにかく「日常の豊かな暮らし」作りだったのだと思う。

地元の東京に20数年間住み、
東京での暮らしとなんら変わらない「レンタルビデオ屋でDVDを借りる」「ヒトカラを楽しむ」というような暮らしの習慣は環境は違えど、変わることはない。

別にどこに行ったから変わるわけではないのだ。


そして、沖縄に住んで6年。沖縄は「帰る場所」となった。

今では月に1~2回県外に行ったりしているが、やはり沖縄に戻ってくると気持ちがいい。

そして那覇空港から家までの帰り道はとにかく足取りが早い。

はやくあの家に帰ろう。

そんな想いで「帰る場所」へと帰っていく。


今、ちょうど僕が住む家のベランダの目の前にある桜が見頃を迎えている。

1年に一度の最高の時期。ベランダからのお花見。


もうしばらくこの場所にいそうだ。

#オキグリnote部
#沖縄の暮らし

東京出身。7年間の沖縄移住を経て三重県津市へ。沖縄移住応援WEBマガジン『おきなわマグネット』元編集長。神社メディア『sanpai. 』運営。Webデザイン、マーケティング、他制作ディレクションなどを生業としています。年間200社ペースで全国の神社を参拝しております。