決まっていく。

 僕は今読書会の運営に携わっています。一応発起人ではあるのですが、今ではいろいろな人が加わって運営されているので、僕もいち運営メンバーです。
 最近は、恒例イベントを作れないかということで3週間に1回くらい運営メンバーで企画会議をしています。運営メンバーは16,7人くらいいますが、関わり方はそれぞれで任意としているので、会議に参加するのは5人くらいです。無理はしないように、というのがこの読書会の合言葉です。

 企画会議とはいっても会社での会議とはすこし様子が違います。
第1回:こんなことやろうかなと思ってるんですけど、そうですかいいですね、どうしましょう、(話は脱線して読書会のいろんな話へ)
第2回:前回こんな話をしましたね、やっぱり趣旨はこんな感じでしょうか、ここらへんは外したくないですね
第3回:前回こんな話をしましたね、形式が見えてきたので具体的なテーマを決めましょうか、こんなのはどうでしょうか、あんなのはどうでしょうか、これやってみたい人いますか?、誰々さんもしよければお願いできませんか?

 こんな感じです。いつまでにどうしなければいけないとか、目的とか目標とかないので、大体時間がきたら終わります。期日がないので、今日はここまで決めましょうとかありません。リーダーとされるような人もいません。目標がなければそれに対してリードするという立場の人が成り立たないからです。
 なんとなく物事は決まっていきます。でも、なんとなくとは言っても、どうでもいいような適当な感じということではありません。話していて盛り上がっていった方に、漠然とはあるスタンスや雰囲気とは反しない方に進んでいきます。基本的にやりたい人ややってもいいかなという人がやります。給料などないからやる義務もありません。
 それで決まっていくし、進んでいきます。もちろん、なんとなく僕が話を持ちかけたりはしています。でもそれは、なんとなくこういうタイミングかなという空気を感じて持ちかけます。持ちかけて反応が薄ければそのまま手を引きます。
 なんとなくやっていますが、決まっていく進んでいくこの感じは少し不思議にも思います。集団は目的や目標がなければ、リーダーシップをとる人がいなければ活動が起きないようなイメージを持っているからです。報酬がなければ責任が生まれない、あるいは責任は報酬によって担保されているのではないかという疑念も拭えなかったからです。
 それらが覆っているのを体験できているだけでも、おもしろいです。

リベルというのをやっています。 http://liber.community/