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人の身体と自然とウィルス


最近、自分の身体がさえないので、横になりながらよくヴィルス(Virus)のことを考える。。39年間で大きな病気といえば昔、サモア帰りに、ちょこっと代謝が激しくなりすぎる(エネルギーが出すぎて疲れる)病気になったくらいで、骨を折ったことも切ったこともなかったから、手術するって、身体に相当なダメージが残るんだなと感じながら、物思いにふける。

ウィルスって「生き物」だと思う?

17年前くらいに初めて高校で生物を教えた時に、生徒にした質問。

生き物の定義が、“細胞によって成り立つもの”だとしたらNo.

生き物の定義が、“意思を持つもの”だとしたら、、?

ウィルスは細菌(バクテリア)とは違います。食中毒を引き起こす細菌とは違います。寄生しないと自分では生きれない(存在できない)のです。今、コロナ・ウィルスは人(の細胞)に寄生して、広がっている。なぜ急に広がり、人の身体をダメにするのか??人類をダメにしたいのか・・?いや多分それはNoで、彼らにもし「増えたい」という意思があるなら、増えるために細胞を破壊せずにはいられないのです。細胞がたくさん破壊されると、人は死にます。

でも、ウィルス目線で物ごとを見ると、細胞を持つ人間(宿主)が(早くに)死んでしまうと、「増えたい」という意思が叶えられない。だから、“寄生した”ということに気づかれずに、人々に他の人間に接触してほしい。これが人間界でいうと無症状の感染者がそれを広げるパターンです。怖いですね、コロナは賢い。すぐに熱が出たりすると人は異常に気付いてしまうので。

このウィルスは「増えたい」という意思があるのか?

“利己的な遺伝子”という考え方があります。種の繁栄のために、遺伝子が生き物を「乗り物」にしているという、ザクッというと。

人の血を吸う蚊は、時に人の命を奪います。デングやマラリヤ。でも、蚊だって「増える」ためにそれをやっている。人の命がほしいわけではない。我々、人だって同じ。「増える」ために沢山の動物の命を殺めている。本人が増えたいと思っているかは問題ではなくて、蚊だって、ウィルスだって増えたいという意思があるかはわからない。。遺伝子のただの乗り物かもしれない。

結局、ウィルスは怖いけど、考えれば考えるほど人智を超えている。でも少なくとも解っている部分はあって、それはやはり彼らを理解する必要がある。

人智を超えたものは「自然」です。100年くらい前にスペイ風邪(インフルエンザ)というのが流行って、世界人口の3分の1が感染したらしい。これは天災で、自然の驚異ですよね。この時に、人の身体には免疫という防衛システムがあり、集団免疫を獲得したから、それ以外の人は生き残った。免疫も自然です。人の身体も結局は自然です。人智を超えている。

人は、太古の昔よりずっと自然をコントロールしようとしてきた。管理ですね。管理社会。人までコントロールし続けて。時に成功しているように見えるけど、結局はできない。なぜなら、自然は人智を超えているから。日本人は震災の時にそれを思い知ったと思うんです。コントロールしようとしてきた自然が、全てを壊した。決して過信しない。土砂災害の多い広島もそうですが、天災があるのを前提で、備え、うまく付き合う。。

ウィルスは、まずどういう生き物?なのか知って、うまく付き合う。

これしかないと思います。


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