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五十之路 人生観念

ヒトの一生を
古代バラモン教の
四住期に照らすなら

学生期
心身を鍛え
師に出会い
経験を積み
学び深める

家住期
仕事に励み
家庭を営み
家族を養う

林住期
全てを引退
世俗を隠遁

遊行期
身辺整理し
出家し求道

とある


人間五十年
此処まで
何れのphaseも
中途半端に生き永らえて
しまった
嗚呼
しまった
生き方をして
しまった


己の
寿命観からすれば
既に遊行期寸前
世間様とはズレズレ
だろうけど

支度は整っている
気持ちだけだけど
間に合ってる
それだけ
それで十分

何も要らないから
必要なものなら
もうあるから
空っぽでいいから
空っぽがいいから

吹き抜ける風は塵を払う

押し寄せては引いて行く波
積み上げた頼りない砂の城
意図も容易く崩れて消えて
無かったものは
無かったと
知る

逆に
有ったものは
有り続けている
それはもう
僕がどうしようが
しまいが
おかまいなく

安らいでるよ
いつになくさ
あったんだね
僕のなかにも
こんな気持ち

身辺整理や出家は適当
でも求道の情は
愚生を満ち足らしめ候う

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