16.promise

 持戒は、仏となる者が守るべき様々な戒律を持つ(保つ)こと、サンスクリット語ではシーラ、習慣性を意味する言葉。戒めを守ることが、自分を護る鎧(習慣)となる、という考え方に基づく。平たくいえば決めた約束を破らないということ。
 反対は『破戒』だから『言行不一致』、言ってることとやってることが違っちゃいけない。

 嘘はダメ


 『嘘も方便』と言いますが、仏教で『嘘』は『妄語』であり、『方便』は『(真実真理に近づく)巧みな手立て』。特に自分や欲望を正当化する為に真理を曲解して騙すのは、自分に対しても他人に対しても悪行にしかならないのは言うまでもない。
 ひとたび嘘をつけば、嘘が嘘を呼び、嘘から逃れられなくなる。

 汚れつちまった悲しみに


 生涯をもって打ち拉がれることになる。だからこそ、習慣を大切にして、自ら決めたことを破らず、他を欺かず、自分を失望させずに生きること。それが真の自信であり、真の善行となる。

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