22.action and speech and thinking

 善行をやってみるとして、仏教には私たちの行動について、『三業』という概念があり、三つの行為により行いが成立し、その果報を享受すると考える。
 その三つとは、身体で行うこと『身』、口で言うこと『口』、心で思うこと『意』。これが

 『身口意の三業』


 仏教では『意』を最も重視するので一般的な見解と真逆になる。法律では、殺人を犯した人の罪は重いが、殺してやると言ったり思ったりしたくらいで厳罰はない。
 しかし、仏教では行動や言動は、意(心)の奴隷として、善いことをするのも悪さをはたらくのも、意のまま。だから、心に思うことが一番大切とする。
 一方で世間では、思っていなくても口に出して言うことが大事だ、という節もある。
 カレーライスが食べたいと心で思ったとして、レストランへ行って、ハンバーグと口で言って注文してみる。カレーライスは出てこない。口に出すからこそ叶うのだという。
 どうする?『身口意の三業』。

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