19.introspection

 禅定とは、心静め集中する瞑想修行。本来、宗教的な瞑想としては、微塵も心が動揺することがなくなる状態、通常では想像できないレベルの高度なところを意味するかもしれないが、

 ただ単にぼーっと

 何もかも忘れて心の活動を止める。所謂マインドフルネス状態も重要である。
 人間は基本的に一つずつしか物事に対応できない。二つ、三つと手掛けることが物理的に可能であっても、一つに集中した状態よりパフォーマンスが上がることはない。
 しかし、現代人の日常生活は、二つ三つどころではないタスクが同時進行している。しかも、それをこなすことがスキルの高さと評価される嫌いがある。

心が落ち着く隙などどこにもない


 よって、パワースポットやスピリチュアル的なものに頼り、乱れた心を中和させたくなるのかもしれない。
 因みに仏教で禅定の反対は『散乱』。世相を現しているように感じる。自らを省みることこそ真の禅定であり、真の善行となる。

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