20.training

 

 智慧と知識は微妙に異なる。体験を通し気づきを得ることと、学習や情報を集積し学びを得ることは、全く違うとも言えないが、でも微妙に異なる。
 目的を持って自らを正しく導くことは、容易なことではないが、それができるようになればなるほど、自らが支えられている

 他の存在


に気づかざるを得ず、感謝の念が絶えなくなる。目前の有り難さに気づきを得るということは、今を生きるということでもあり、それが

 命の意味を知る


ことに通ずるのかもしれない。
 自らを修め養うとは、快楽に溺れる自分と向き合い、安楽のうちに事を為す為の『工夫』みたいなものではないだろうかと思っている。
 単純に苦しみを我慢する忍耐も必要だが、それだけではやはりどうしても肝心の習慣が身に付き難いのも必定。如何に不快を快に変換して、消化不良を起こさずに自らに取り込めるよう、咀嚼できるかが大事だ。
 生命を楽しむ工夫とは真の智慧であり、真の善行となる。


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