「ゴーストアップル」-2021/1/10の日記

先日、こんなツイートを目にした。

これが本日の題の由来。こういう細々とした語彙が積み重なっていって、ふと文に書き起こすとき、ありもしないところから浮かび上がってくるのが面白い。だからTwitterってのはやめられないね。

あ、

Twitterのフォローよろしくお願いします。乞食?うっせえ。1日1回のTwitter更新も楽じゃねえな~と思って。せっかくならモチベ上げていきたいし。

 

今日も昨日と同じような生活をした。日曜なので、まずは部屋の掃除。洗面器は少し磨くだけで綺麗になるのでやっていて楽しい。父に「何でまた掃除機なんて」と言われたが、なんてことない口調で「日曜は掃除の日だから」と言ってかわした。何だか、少し面倒な気持ちが湧きあがっていた。

それからはプロセカしたり、chromeのタブやブックマークの整理をしたりした。今考えると、昼を食べていない。朝のチョコチップメロンパンと豆乳で満足してしまったのだろうか。

正午過ぎ、父が「文房具買いに行かない?」と私たち姉妹に声をかけていた。一階から私らのいる二階へと大声を出して呼びかけられるので、その怒号のような声にびっくりしてしまう。誘い出すには逆効果なんだよなぁ、と10年前くらいからずっと思い続けている。年末のときに両親と出かけたとき、2人に愛想笑いばかりして全く楽しめなかったことを教訓に、頑なに「行かない」と言い続けた。父は善意からなのであろうが、家を出る直前にも「本屋行くで~~!?ええんか!!??!」と叫んでいた。「これ以上増えたら困る」と叫び返す。しばらくして、エンジンを吹かす音が聞こえた。私はホッとした。今から「行く」と言ったところで、準備が遅いだの最初から行きたいと言えだのうるさいだろうから。この頃というもの、思春期の反骨精神が芽生えているのだろうか。父母に対して一歩冷めた目で見ている節がある。親子とは、そんなものだろう。

学校の課題で文豪についてのレポート課題が課されていたので、それを進めようと家の本を漁った。私は夏目漱石先生を尊敬しているので、彼の文を半ば生涯の目標としている節がある。やわらかく、読むときにするすると流れるような文だ。だが私は太宰を研究対象に決めた。作風がどちらかというと私と対極にあるだろうな、と思ったからだ。

「正義と微笑」を半分くらいまで読んだ。なんだあれ。かっこよすぎるだろ。途中で何回も笑った。凄すぎて。あんなの反則だろ。あれは、とんでもない。あんな文、無秩序であるようで、さっぱりと傲慢な文。私にはとても書けない。カッコいい。

レポートは自分の中の考えを上手くまとめて文に起こすのが少し面倒だが、それよりも文、小説や評論といった作品たちをざっくばらんに踏み荒らし、あたかもそれが正当化されたように、教師たちに提出しなければならないことが、一番イヤだ。

私に学生は向いていないのかもしれない。

評論を読むのは好きだが、それを自分が作るとなると話は別だ。どうしても主張を練りきれないが故の迷いを抱えたまま、「これがあたしの意見です」と私の全てがそこに詰め込まれたかのように見える散文を、教師に提示する。まるで臓物をひけらかすような、そんな居心地の悪さを感じてしまう。まあこれも結局「慣れ」なんだろうな。

私はずっと物語を書いてきたから、自分のなかの意見を、根拠を交えて話すことに、単純に慣れていない。その上に元来の、争いごとや論争が苦手な気質もあり、「あたし」という存在を評論の上で確立できないのだと思う。時間をかけないと深く考えられない。私の悪い癖だ。

こんな感じで思考を整理して、とりあえず文字を打つことで精神を誤魔化している。件のレポートもとりあえずPCで打って、あとで原稿用紙に写すつもり。印刷して提出してやりたいが、流石にコピペの冤罪を被るのは御免だ。

夕餉は鍋だった。その前に、妹が掃除機を使って子供部屋を掃除していた(妹と私の部屋は別だ)のを見かねた母が、「○○が掃除だなんて……」とやけに感嘆しつつ飯を盛り付けていた。「不良がちょっといい事しただけで褒められるアレじゃん」と言ったら無視を食らった。お茶碗を受け取って食卓に並べる。精一杯の皮肉だ。母は私を放っておけばいいと思っているような気がしてならない。腹の底から憎悪が湧き上がったが、何食わぬ顔で箸を並べた。こんなことでいちいち気を立てていたら、この家では生きていけない。

両親や兄弟は好きだし、生きていてくれてとっても嬉しい。だけど、程よい距離感を未だに掴めない。特に母。よく分からないので、怖い。十数年生きてきたけれども、一生分かり合えない気がする。まあ、現時点で決めつけるのも時期尚早だと思うが。

また愚痴ばかりになってしまった……こうなるのは嫌なんだけどな。いやほんと、ごめんなさいね。今度、教師には唾棄された夏目漱石先生の「こころ」の青臭い評論をあげるので、許してください。

めっちゃ喜ぶのでよろしくお願します。すればするほど、図に乗ってきっといい文を書きます。未来への投資だと思って、何卒……!!