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脚こぎイスという選択。

「立つために座るイス」の開発で、障害当事者の方たちとお話をしているうちに、「移動するために座るイス」の方が必要とされているのではないか。
と考えるようになりました。

立ちたいと思うのは、どこかに移動したいからで、座ったまま移動できてしまえば、そもそも立つ必要もないのでは…?と。

もちろん、移動も立つことも実現できるイスが一番良いのですが、製品自体の価格や開発までの時間を考えると、「立つ」と「移動」は、別で考えてもいいのかもしれないな…と。

そもそも、移動するイスって「車椅子」じゃない?
と思う方が多いかもしれません。

でも、車椅子ではないんです。脚こぎのイスなんです。

よくオフィスで使っている、ワークチェアも同じ脚こぎのイスです。
移動用にするにはもう少し工夫が必要なのですが、大枠は同じです。

たとえば、こんなものがあります。
こういった製品は身体的に不自由がある方が移動するために座るイスとして開発されています。

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出展:https://www.abilities.jp/fukushi_kaigo_kiki/jyoutaku/VELA_uni/21637B

こちらは、シニア層向けに作られたワークチェア。
定年引上げが叫ばれる日本だからこそ生まれた製品と言えます。

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出展:https://www.okamura.co.jp/product/seating/weltz-self/


脚こぎイスの良いところは、
➀車椅子に比べ、コンパクトで室内での移動性◎
②手の操作よりも、足漕ぎの方が楽な場合がある
③コンパクトなので小回りがきく
④車椅子よりも安価



さっそく、オフィス家具の某大手メーカーさんのショールームに行き、試乗してきました。
なかなかに良い刺激がたくさんありました!





ただ・・・完成にはもう少しかかりそうです。

社長の脳内では、着々とイメージが湧いているようなのですが、コロナの影響でストップしていた案件が急に動き出し、なかなか椅子の開発に着手できない模様です…。


時間がかかってしまい恐縮ですが、もう少々お付き合いいただけると嬉しい限りです。



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