【昔話】とっつぁんの生い立ち

雨とともに桜の花びらが落ちてしまいますね。

こんな雨の日は少しでも明るい話がしたいのですが。。。

とっつぁんの生い立ちをほんの少し話そうかなと思っちょります

私には父がいませんでした。いや。少し語弊がありますね

父はいましたが小学5年のころ母は離婚しました。

まあ働きもしない。

ギャンブル依存症

子どもに手を上げる父に愛想が尽きたのです

ある日

母「とっつぁん。明日おばあちゃんの家に行くから支度しなさい」

今思うと何かを決意した顔だった

小声で僕と兄にこう続ける

母「もうここには戻ってこないから。とっつぁんは喘息があるので薬を筆箱に入れなさい。」

兄は父が好きだったので少し寂しそうだった

ぼくはというと。
心の中で

「明日から母も兄も僕も食べる事に困らない。」

と本当に嬉しく思ったのをはっきり覚えています

子どもの僕がそう思ったのですが

母はもっと辛かったのだろう。

ここからは20年以上前の話ですが鮮明におぼえています

朝起きて

リュックサックを背負う。父に実家に行ってくるとだけ言い残し

母、兄、僕の順番で自転車で家を出発

実家につくまでの30分程度

母の背中を今でも思い出します

母は…そんな時も明るく僕たちを守ってくれながら自転車を走らせます

母はとても辛かったと思うけど明るく振る舞ってくれました。

おばあちゃんに家につき

おばあちゃんがお昼ごはんを作ってくれました

玉子とベーコンを焼いてくれ
味噌汁もあった。

美味しくて

ウルウルしたけど

泣いたらだめだ

と子どもながらに思った。

夜には父からの連絡があったようですが

おばあちゃんや叔父が守ってくれました。

もちろん兄は…寂しそうでした

おばあちゃんの家で暮らし始めてからは平穏な暮らしでした。僕は楽しかった記憶があります。

しかし

半年くらいしたある日

兄が帰ってこなくなりました。

隠れて父の家にいっていたのです

もう帰らないと言ったようだ

泣き崩れる母

今でも覚えてます

そこから一週間ほどの攻防があった。

母は兄を迎えに行き

父は兄を離さない

毎日泣き崩れる母を見るのは辛かった

でもね。

母はね。いつも明るく振る舞ってくれましたよ。

僕の前では。

夜中に泣き崩れている事を僕は知っていました

しかしそれも一週間ほどして泣かなくなり
いつもの明るい母に戻りました。

大人になってから聞いたのですが

夜中に父のところに行き兄を取り返そうとしたそうですが

父と兄が笑い合っているのを聞いたそうです。

母は悟ったそうです。

兄には兄の人生があり

兄が選んだ道なのだと

大人になってから聞いたのですが

僕が泣き崩れました。

母は優しく

強い

きっと勝てない

自分が親になることができても

母には勝てない

と悟りました、、、

なんかよく聞くセリフですが

ぼくは

生まれ変わっても

お母さんの息子で生まれたい

笑う事の尊さもお母さんから学びます

ここからなんです。

ここから僕は親孝行したいと思います。

もちろん

母が教えてくれた

明るく

たのしく

笑顔で

少し暗い話かなとは思いましたが
僕のことを知ってもらいたいと思い思い切ってアップしました。

最後まで読んでいただいてありがとうございます

せっかくなので
皆様もできるうちに大事な人に恩返ししてみてはいかがでしょうか?

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