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天海祐希主演舞台『レイディマクベス』を観劇

★ストーリー
原作はシェイクスピア『マクベス夫人』。王位を得るためには手段を選ばないレイディマクベス(天海祐希)が得たものとは。

★女優
天海祐希56歳。
今年2回目の生天海祐希。映画やテレビで見てもスターだけど、舞台はやっぱりすごい。世界的ダンサーのアダムクーパーや僕の大好きな鈴木保奈美でさえもが霞むほどの光を放つ。前回は劇団☆新感線だったこともあり、天海祐希のキラキラとした輝きは華美すぎるほど華美だったが、今日は白と黒だけな二色の印象。目が眩むほどの白い光と、一寸先は闇とばかりの黒い光。暗闇こそをも光になる。
天海祐希はマイケルジャクソン級だ。

鈴木保奈美57歳。
昨年の『セールスマンの死』が25年ぶりの舞台だったそうで、今回はそれ以来。僕的には天海祐希が主演だから観に行く気になったんだけど、初の生鈴木保奈美は特大のオマケだった。鈴木保奈美が共演していることを知ってからは、どちらかと言うとそっちがメインになっていた。
とは言っても、天海祐希の存在感とは比べものにならなかったのが、正直な感想。ま、天海は舞台は百戦錬磨かつ故郷だし、鈴木保奈美はまだこれが何回目という舞台。キャリアが違った。とは言っても、鈴木保奈美が舞台で観れるなら、これは嬉しい。

吉川愛24歳。
天海祐希主演ドラマ『緊急取調室』(19)でひと極め目立った。あれが20歳だったのか。瞳の変化が恐ろしかった。舞台では細かな演技は見えなかったが、この面々相手に、まったく見劣ることはなく、存在感を持った芝居をしていた。

★長澤まさみ研究
長澤まさみは、スターだ。映像においては今や天海祐希と互角かそれ以上の輝きを見せる。もちろん舞台でもスターであることには変わりない。

▶︎なぜ、天海祐希は長澤まさみより凄いのか?

ただ、出ハケのオンオフと、衆目の集め方に明らかな違いを感じる。天海祐希の出ハケのオンオフは見事だ。残念ながら2階席だったが、そのおかげで、舞台の出入りが見渡せた。天海は気配を消している。そこから芝居にゆっくりとフェードインしてくる。長澤も消しているが、まだスターの光が漏れているし、オンオフの切替になる。そして、衆目の集め方は、天海祐希はまずは存在感で目を奪う。長澤まさみももちろん強い存在感があるが、それ以上に演技で魅せる。それが王道であるけど、長澤まさみなら、天海祐希に負けない光を放てるに違いない。ま、これも天海祐希と長澤まさみ、舞台の本数が違う。しかし、その経験値ほどの差はないと思う。

長澤まさみが56歳になるまで、あと20年かぁ。僕70歳。長生きせなあかんなぁ。

★まとめ
結論は面白かったし、天海祐希を観るだけでも最高だった。
ただこの日を楽しみにしすぎて、朝もバリバリ早朝に目覚めた。そのせいもあるが、舞台を見て、初めて寝落ちかけた。(すみません)
その要因は、誰がミスをしたわけではないだろうけど、少しテンポが緩む。それで芝居全体のクオリティが落ちるほどではないが、前半乗り切る(入り込む)までに、少し時を要した。
でも、観に行って損はなし。いや、天海祐希は観るべきだ。

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