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映画『ある閉ざされた雪の山荘で』を観た

★ストーリー
密室ミステリー。とある山荘に集まった7人の劇団俳優が、次から次へと姿を消していく…事件か、芝居か。

★女優
中条あやみ27歳。
これまでの経歴をよく知らないが、4人の女優のなかでの光は一番強いかな。その分か演技としての存在感は強くなかった。それにしても、首が長い。

堀田真由26歳。
大河『鎌倉殿』で目立った女優で、この映画を見ようと思った理由の一つでもある。ほんわかとした容姿なのに、いや、だからか、意地の悪さがよく似合う。

西野七瀬30歳。
作品を見た記憶はあまりないけど、光の加減としては、一番優しかった。それは役者としては決して悪くないことだと思う。どんな役柄にも、どんな相手にもハマりそうな気がする。

森川葵29歳。
女藤原竜也やな。
バラエティーを見ていると、とにかく器用な人であることに間違いはない。その頭抜けた才能の加減をどう操るかによっては、すごい女優になるのだと思う。
ご本人とは2度ばかり、『天外者』のときにお話ししたが、素晴らしい人柄だったし、あの類稀な器用さと対応力を考えれば、この4人の女優のなかでは、一番大物感はある。ただ、強すぎる才能は御すことが難しい。とはいえ、彼女の人柄なら、良い人との巡り合いがあるだろう。

★長澤まさみ研究
個々に求めているもの、個性が違うだけに比較はしづらいが、やっぱり〝絶対的なもの〟(=身体能力的な部分)を持っている長澤まさみは強いなぁ、と思った。
例えば堀田真由は、これから益々上手くなるだろうけど、長澤まさみにはなれないだろう。逆の場合は、ある程度補ってしまえる。もちろん、26歳のときの長澤まさみでは無理だったとは思うが、個性の部分は、演技力で勝ってしまうのが、超一流の恐ろしいところだ。今の長澤まさみは、まさしくそこにたどり着いている。

★パンフレット
横組だけど、手に取りやすく、見やすいパンフレットだった。
エクスペンダブルズのパンフが、あまりにも読み応えがあったので、物足りなさはあるが、構成も内容も悪くはなかった。
ま、エクスペンダブルズもそうだし、ナポレオンもそうだが、あのレベルの映画だと、プロダションノート(製作過程)を読んでいるだけで、声出すほど驚いたり、また見に行きたくなったりするけど、邦画の密室物だから、そこまでの感動はない。

★まとめ
主演の重岡大毅を初めて知ったのは吉高由里子主演ドラマ『知らなくていいコト』だった。ジャニーズとは思えない曇りのある顔で、頼りなさげな印象だった。ま、優しさと弱さを混同したような役柄は、ハマり役だった。
ま、旧ジャニとしては、やっぱり華やかな見栄えではないけど、ドラマの役とは、全然違った。変わりがなかったのは、優しさかな。旧ジャニには珍しく、温もりのある役者だ。親近感がある。
映画は、十分に楽しめた。
ただ、僕はミステリーに関わらず、密室物が好きなんだけど、少し物足りなく感じた。
舞台俳優ではないから、よく分からないけど、主役の座を射止めるために足止めさせられる、という設定に緊迫感がなかった。僕なら呑みに出ちゃう(笑)
テロリストに占拠されたとか、外に殺人鬼がいるとか、建物が火事だとか、そこに居なければならない理由としては弱かったかな。

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