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チーク

星空ピカピカ
君のほっぺたみたい
優しく撫でた彗星に
自分の手を重ねた
生きた感触がした

生きていることが辛いと感じている時に、友の言葉より刺さるものがあるだろうか。金色の廊下を共に歩くことができる相手を選ぶのはいつだって自分自身だ。そこに愛があれば、尚良い。首を括って白壁の先へ行くことよりも重要な事、誰もが知ったつもりでいて実は学校では習わないこと。君が教えてくれた星雲の向こうの原風景のような、まだ、猿が生まれる前のお話

遠く、遠く、遠くまで届いてほしい
生きることは挫折と妥協の連続だけれど

君が教えてくれた
ピカピカのほっぺたをした君が
この世で黄金より価値のあるもの
それは互いが互いに想い合うことだって

あんこかきなこか迷っているうちに、お皿の上のお餅は次々と数を減らしてゆく。人が多くいる世の中で、自分の希望を叶えるのにも時間制限があることを知るのは、実は大人になってからなんだよ。知ってたかい。自由に自分を表現できるのは子供の内なのに、なんかおかしいよね。僕達が大人のその先へ、白壁を越えた時に再びお互いの名前をつけ合って遊ぼう。君の名前は今日頭上を通過した彗星、僕の名前は黄金より価値のある愛情

少し話し過ぎたみたいだね
眠くなっちゃったかな

星空ピカピカ
眠っている君のほっぺたみたい
優しく撫でた彗星に
自分の手を重ねた
生きた感触がした

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