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賢者・自由・冒険・教授。幅広いキーワードで迷わされる射手座の星読み

▼天海 冥(あまみ めい)
星読み勉強中。太陽水星アセンダント水瓶座、月木星魚座。
▼死神
天王に(勝手に)星読みを教える死神。

「射手座か。射手座と乙女座は慣れるまでは星読みしにくいんだよな」

天海が射手座の星読みメモを作っていると死神が覗き込んできた。

「射手座ってキーワード多すぎません?教授、士業とお堅い感じかと思えば、自由、冒険、旅なんて真逆のイメージですよ」ちょうど天海は射手座の解釈で迷っているところだった。

「どれも射手座に当てはまるんだ。理解するにはケイローンと木星がキーになる。射手座のモチーフ、ケイローンはケンタウロス族の賢者。上半身人間、下半身が馬。弓矢を構えた姿をしている」

「賢者で武器も使えるとかハイスペックすぎません?」

「ついでに不死身だったぞ。毒矢に撃たれ、苦痛から解放されるために不死身の力を手放したからな。射手座生まれは体力ある人が多い」

「万能すぎる」

「基本的にはな。ただし射手座は暴走することがあって、馬力に任せて進んだせいで意外なミスをしたり、頭の回転が早すぎて詰めが甘いなんてこともある。ハイスペックだが抜けもある、憎まれないのが射手座の強みだ」

「ケイローンとキーワードの関係は?」

「ケイローンはケンタウロス族の賢者。ヘラクレス(ヘーラクレース、ギリシャ神話の英雄)はじめ、多数の英雄に武術などを教えている」

「賢者・教授はそこから来てるのか」

「賢者の頭脳で教える射手座は、ある程度修めた者へレベルの高い教えを授けるのが得意なんだ。初心者へ手取り足取り教えるのを繰り返すのは苦手で、そこは蟹座の方が得意分野だな」

「なるほど。木星はどう繋がるの?」

「手取り足取りずっと教えるのは苦手なんだ。また明日」

「射手座じゃないくせに」


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