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助けに来たぜ!
今日は特別なイベントの収録がありました。
神保町のカフェスペースで、プロのスタッフやガチの機材を使った本格的な初めての撮影です。めっちゃ楽しく、あっという間に終わってしまいました。本当によい時間を過ごす事ができました。
イベントはこちら。
今日はこの撮影周辺のことを書くつもりでした。
でも、それが霞むほどにとても嬉しいことがあったので、それを。。
それは、イベント用の資料を作る過程でありました。
私はいつも、説明資料はスクラッチで作成しています。そのあたりの内容は以下をどうぞ。(前後編)
舞台裏
登壇が決まってから、これまでと同じように資料作成していましたが、ちょっと事情がありスケジュールがめっちゃ厳しい。まぁ、収録日の設定をミスったんですが。
前半は自己紹介と会社説明なので、サクサクと進めていました。いよいよ本題に着手できたのが、前日の夕方というなかなかのピンチ。
時間換算でざっくり8スライドは欲しい。対象のテクノロジー自体は理解していますが、それを「非IT界の対談相手」が腹落ちする抽象度で「言語化(=スクリプトを作り込む)」して、スライドを作る。
さぁどうする。間に合うのか?
そろそろ治ったので今晩は走ろう。
— 小松朗宏【公式】 (@taicho_) September 5, 2022
こんな余裕なかったぞ。
とりあえず、会社の公式資料を検索。。
![](https://assets.st-note.com/img/1662472160111-B4eARie1Vt.png?width=1200)
ん?見たことあるんだワイ。。ふーん。
あ!
そっか、ちょっと前に登壇したっけ。。
![](https://assets.st-note.com/img/1662472467174-5TYbMXyqpl.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1662472517585-mpQpx9F2xU.png)
あーこのときの!
資料、使えるんじゃ…??
その時使った資料を部分的に流用することで、素晴らしい勢いで資料が完成しました。もっと早く気付けよって話ですがw
難しかったこと
今回、キモは対談相手が芸能人で、全くITを知らない、そもそも企業勤めでもないという、久々の試練なのです。
伝えるにはみっつ段階があると思ってて、理解させる対象(の象徴が)、
— 小松朗宏【公式】 (@taicho_) July 31, 2019
1.お母さん
2.同い年の違う業界
3.同僚(別部門)
今のままだと、3にしか響かないなーて思うわけですよ。2.5くらいの親しみやすさを狙っておる。
これで言えばもう1.5くらいを狙っていく必要があると。
自己紹介「ネットワークインフラのエンジニア」つってもナンノコッチャなわけです。会社説明「ファイアーウォール」なにそれ美味しいの?だろう。
難しくなかったこと
普段から説明は可能な限り噛み砕いていたので、過去スライドは「欲しかったもの」そのものだった!
なぜそういうものを作っていたのか。
これはプレゼンの神様「澤円さん」のアドバイスの賜物。
『聴講者の知識レベルがわからないときは
「考えられる最低ライン」の人が理解できるようにする』
これをけっこうまじめに守ってきました。ウェビナー聴講者はセキュリティに明るいのか、ルーティングをわかってるのか、いつもいつも自問自答しながら削ぎ落とし、「わかってほしいこと」にフォーカスしてきました。ここ2年くらいかな。
情報を削ぎ落とす。
— 小松朗宏【公式】 (@taicho_) August 17, 2022
わかって欲しいことを足す。
そしてまた削る。
全部説明して伝えられるなんて思い上がりだ!!
わかってもらえなかったら話し手の問題なんだ!!!!
「非IT界の人」に説明する場合、
「IT界向け」に作成した資料は一ミリも使えないと思うんです。
脳内で起こっていたこと
~厨二お花畑なお話~
コミー『クソっ…時間が足りない…』
資料1「ふふ、困ってるみたいだな!」(CV:池田秀一)
コミー『?!』
資料2「俺たちがいるだろ?」(CV:増田裕生)
コミー『…みんな!』
資料3「やっと気がついてくれた?」
「あたしたち、ずっとそばにいたんだよ?」(CV:名塚佳織)
コミー『野郎ども!』『俺たちの戦いはコレからだ!』
イメージ
![](https://assets.st-note.com/img/1662470174906-aYiaRDGsyE.png)
伏線をガッツリ回収し、ラストバトルを戦った気分。
最後に
通常、ウェビナーは二人登壇し、以下の構成が多いです。
一人目:新機能、市場や事例の説明
二人目:高度な技術やスペックの解説、デモ
私はエンジニアなので、二人目の役割を期待されるわけですが、そういうことを30分そこそこで全員に伝えられるとは思えない。
だったら、聞いてる全員が「誰の何を解決するものなのか」をしっかり理解して欲しいなーって思い、そういう登壇をしてきました。
とはいえ、人並みに葛藤も有りまして。(あんの?w)
資料の再利用性が極めて低い
機能や性能の話をほぼしない
これでいいのか?と常々思っていました。
ですが、今回の件で、テクノロジーを広く正しく伝えたいなら、こういう時間の過ごし方をしてきたことは、きっとよかったんだと思えるようになりました。
今後も、明快で刺さる言葉選びを続けていこう。
おしまい。
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