【人道支援イエメン】看護師ソファンの向上心〜イエメンから世界へ〜

みなさんこんにちは
人道支援家のTaichiroSatoです。

現在はイエメンで活動中ですが、
現地で活動するにあたり
いろいろな人と関わります。

大多数は現地のナショナルスタッフ。
ここでいうとイエメンの人たちです。
あとは、それぞれの国から来た各分野のエキスパット。
物流、薬剤、コーディネーション、医師、看護師etc..
職業や役割は多岐にわたります。

一般的には、
インターナショナルスタッフは
世界各国から集まったエキスパット、
ナショナルスタッフは現地の人たちといった構図ですが、
必ずしもその限りではありません。

イエメン人看護師のソファン。
彼はイエメン人ですがエクスパットで、
僕がここに到着する前に看護師マネージャーとして活動してくれていました。

少しの間ソファンと一緒に働いたのですが、
彼の向上心にはいつも驚かされっぱなしでした。

英語が堪能で、仕事もテキパキこなす彼。
本来であれば、他のナースがマネジメントをする予定でしたが、いろいろあってポジションに空きが出たため
ソファンに代役の白羽の矢が立ったのです。

仕事に対して情熱的で
話すと止まらなくなるソファン。
ソファンはよく将来のプランについて教えてくれました。

現在のイエメンは、
紛争が長引き経済状況が安定していない。
今はここでいろんなことを吸収して
いろいろなところで働きたい。

吸収する。
彼の言葉の通り、僕の喋る一語一句、僕の開催するミーティングやトレーニングにはソファンはいつも出席します。
当時はベーシックなトレーニングが多かったので、
僕はソファンに伝えます。

今日のトレーニング内容は
ソファンならすでに知っていることだと思うから
参加しなくても大丈夫だと思うよ。

すると、ソファンは返します。
一度勉強したことだとしても、
知ったような気がしていることだとしても、
たった一言でも
自分にとっての新しい発見があるかもしれないのなら
僕は参加したいんだよ。

真剣に聞く。
こんな情熱に溢れた聞き手がいるのなら、
話す方の僕もついつい力が入ります。

ソファンは口癖のように、
どうやったらもっと。
何をしたらもっと。
常にその質問をチームに投げかけ、
また彼自身にも返しています。

もっと、もっと。

彼の聞く姿勢。
吸収する姿勢。
向上する姿勢。

僕自身は彼からいろんなことを教わり、
彼を見習うところばかりです。

ソファンのここでの活動の最終日。

僕たちはお互いに感謝を伝え合い別れを済ませます。
イエメン独特の挨拶である
左右のおでこを3回くっつけて
相手へのリスペクト、
感謝とエールを
僕から彼に送り

また　世界のどこかで会おう

そう言って別れました。

僕自身のミッションも3ヶ月という短い期間なのですが、
その間にもたくさんの人がチームに加わり
そしてたくさんの人がチームから離れます。

出会いと別れが
そして時間の流れがとても早く
意識していないと流されてしまいそうです。

だからこそ、
時間は有限だと強く感じ、
常々終わりを意識しているのかもしれません。

自分のミッションも終わりを迎える今日この頃。
いつも感じることですが、
傾けた情熱とは裏腹に
最後は案外あっけないものです。

だからこそ、
何気なく過ごす今日を大切に。
自分の周りに人達との時間を大切に。
そして、
別れのときには潔く。

また　世界のどこかで

と笑顔で言いたいものです。

ソファンは次はどこへ行くのでしょうか。
近い将来、彼は世界へ活躍の舞台を移すことでしょう。
イエメンから世界へ。
彼の活躍を心から応援しています。

※投稿内容は全て個人の見解です。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございます！
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また次回お会いしましょう。
Best,
Tai

✎✎
皆さんの「知らない世界🌎」を少しでも身近に感じてもらうきっかけになったら幸いです。
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