遠藤太一郎

AI歴25年。AIスタートアップのAI技術統括役員として上場を経験。現在は自身の会社でAIとWeb3に取り組む。国立東京学芸大学教育AI研究プログラム准教授として、教育へのAI活用にも注力。

遠藤太一郎

AI歴25年。AIスタートアップのAI技術統括役員として上場を経験。現在は自身の会社でAIとWeb3に取り組む。国立東京学芸大学教育AI研究プログラム准教授として、教育へのAI活用にも注力。

最近の記事

GPT搭載・教育用AIフィードバックシステムを無料公開しました

東京学芸大学 教育AI研究プログラム / ㈱カナメプロジェクトの遠藤太一郎です。教育現場でのAI活用に関して、色々な試みをしています。最近、こんな記事も書きました。 さて、話題の生成AIですが、ものすごい勢いで開発が進み、出来ることもどんどんと増えてきています。ChatGPTを授業に活用している先生方も少なくないのではないでしょうか? 一方で、本格的に試そうとするとある程度の「自動化」が必要で、なかなかハードルが高いのではないかとも思います。 そこでGPT-4o等を使い

    • OpenAI元社員リーク文書から読み解くAGIと人類の未来

      はじめに OpenAIの元社員がリークした文書が話題になっています。「Situational Awareness: The Decade Ahead」と題されたこの文書は、AGI(汎用人工知能)や超知能の開発と、それがもたらす影響について詳細に分析している内容です。 この元社員はOpenAIのスーパーアラインメントチームに所属ということで、まさにこの文書の内容を専門として扱っていた方です。 AGIやその先の超知能への道筋、そして超知能時代に何が起こるのかとその対策に関し

      • 教育AI最新事例:GPT-4oなどを使った個別最適な学びの最新デモ集、自動採点やフィードバック生成、非認知能力の見取りなど

        5/13、 14と連続してOpenAIとGoogleの発表ラッシュがありました。 教育に関するものも複数あったのですが、なかなか刺激的で面白い内容だったので、そのあらましをまとめてみました。 ざっくりとお伝えすると、「AIを活用した個別最適な学び」に該当するかなと思います。 また後半では、私が東京学芸大学と取り組んだ、文科省のプロジェクトに関しても簡単にまとめました。 こちらはAIによる自動採点やフィードバック生成、非認知能力の見取りなどに関する内容になっています。

        • AI歴25年の僕から見た、「VUCA時代の教育」に対する一つの解釈

          「大学で講義をしている一人の教員として、AIが「教育」に与える影響をガッツリと考えてみた」という記事を書いてからだいぶ経ってしまいました。 その間、東京学芸大学と生成AIを活用し、教員による生徒の記述問題評価を支援するシステムを構築・検証する文科省の事業をしたり、また別の文科省の生成AI事業を東京学芸大学と実証したりと、現場でのAI活用に関する実証を色々と進めていきました。 そんな中、「生成AIを教育のどこに活用していくか」を考えていく上で、改めて、「これからの教育」に関

          大学で講義をしている一人の教員として、AIが「教育」に与える影響をガッツリと考えてみた

          noteの更新が2ヵ月ぶりになってしまいました。皆さまいかがお過ごしでしょうか? 自分の方はというと、とにかく毎日、AIおよびDAO関連の案件や講演のご依頼をいただいており、おかげさまでものすごく忙しくなっております。 特にAIに関しては、昨今のLLM(大規模言語モデル)や生成系AIの動向も相まって、25年間のAI歴の中で一番盛り上がっている印象です。 そんな自分が最近、特に大きな可能性として注目している領域が「AI × 教育」です。 実はカナメプロジェクトのCEO以

          大学で講義をしている一人の教員として、AIが「教育」に与える影響をガッツリと考えてみた

          GPTを使って、「万博」関連1,105チーム同士の「マッチング/共創」を加速させるLINEボットを作ってみた

          突然ですが、「TEAM EXPO 2025」というものを聞いたことはありますか? 画像左上の独特なキャラクターをみて気づいた方もいるかもしれませんが、大阪万博の企画の1つです。 とある通り、企画持ちより系のプロジェクトです。 この共創チャレンジというのが、現時点で1,105チームほどあります。各共創チャレンジはそれぞれ自身のページを持っており、以下のキャプチャのようなかたちで、それぞれの取組について紹介しています。 万博はまだ2年先なのに、既に1,000チーム以上集ま

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          GPTで「できること」を増やすための3つのアプローチを非エンジニア向けにまとめてみた 〜プラグインとAPIとファインチューニング

          最近、とにかく話題が尽きないChatGPTやLLM(大規模言語モデル)。 毎日のように“できること”の情報がどんどんと更新されているので、追いかけるだけで精一杯!という方も多いのではないでしょうか。かくいう自分も相当インプットしているつもりですが、いまだに全容を掴みきれていません。 そこで今回は、自分自身の整理も兼ねながら、ChatGPTでプロンプト開発をする際の全体像をまとめてみました。 ※プロンプト:GPT等のLLMに対する入力文ないしはコマンドのこと チャット上

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          DAOのシステムの立ち上げに関する連続ハンズオンセミナー

          DAOのシステムの立ち上げに関する連続ハンズオンセミナー(無料)を開催します! 初回は、NFTによるガバナンストークン発行をやります。 今後の予定は以下の通りです。 ■vol.2:リワードトークン(ERC-20規格)発行 ■vol.3:ガバナンストークンによる投票システムの作成 ■vol.4:リワードトークンをゲットして使ってみよう ■vol.5:NFT所有者限定コミュニティの立ち上げ 名古屋でDAOやWeb3に興味のある人が集まる「場」を創りたいという想いがあり、NA

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          AI /データ活用のためのリスキリングとDX(全文公開)

          経営情報誌「オムニ・マネジメント」の巻頭特集に寄稿した記事を、許可を得てこちらで全文公開いたします。先が読めないこれからの時代の社会人の、我々一人ひとりの学びとは何なのだろうか。企業は社員の教育にどう取り組んでいったら良いのだろうか。といったことに関して議論しています。 はじめに  技術の進歩が早く、先が読みにくい時代になってきている。コロナ禍やそれに伴うリモートワークの急激な普及など、まさにVUCA(Volatility Uncertainty、Complexity、 

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          NFTで参加証明 POAPの最新配布方法(QRコード形式)

          イベントに参加した証明として使えるNFTとして、POAPというサービスがよく使われます。無料で比較的簡単に発行できるのですが、イベント等での配布が準備含めて面倒と言われています。 やってみると実際大変だったのですが、試行錯誤する中で、最新かつ簡単な方法を知ったので、こちらでご紹介します。 ↓POAP発行方法等はこちらのサイト参照 既存の配布方法は、大きくわけて2つあります。  1.  発行URLをスプレッドシート等で配布する  2.  POAPの公式発行サイトを利用する

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          ここから始めるWeb3とDAO!ウォレットを作ってWeb3の世界へ飛び出そう

          2週連続になりますが、10/11にもWeb3とDAOのイベントやります! 先日告知した10/5のはDAOxビジネスがテーマでしたが、今回の10/11のはWeb3「やってみよう」がテーマ。 Web3理解のためにはまずはやってみることが一番の近道なので、MetaMaskのウォレットを作って無料のNFTを受け取ったり、Discordのアカウントを作ったりなどを含む、基礎知識+体験の勉強会です。 ここの最初のハードルを超えるととても動きやすくなるので、この機会にぜひ! ===

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          ビジネスxDAOの実例を聞こう!web3・DAOの基礎とビジネス運用例

          「新しい組織のあり方として最近よく耳にするDAO。興味はあるけど何ができるの?」 そんな方に向けweb3やDAOの基礎から、実際のビジネス運用事例まで揃えたイベントを開催します。 ゲストはDAOでシェアハウス(Roopt神楽坂)を運営している、株式会社巻組さん。実際にビジネスとしてDAOを運営しているので、貴重な質疑応答・ディスカッションの機会になると思います。前半にWeb3やDAOの基礎といった話もします。 zoom配信に加え、東京と名古屋で現地参加もできます。東京は

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          AIとコラボしたNFTアート始めました

          コンセプトは「AI drawn arts, inspired by tweets」 有名なツイートを入力としてAIで画像生成しアートとします。 まずは、オバマ元大統領による史上最もお気に入りされたツイート「No one is born hating another person because of the color of his skin or his background or his religion...(生まれたときから、肌の色や生い立ち、宗教を理由にして、他人

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          占いDX

          最近プライベートでは、占いにハマっていますw 実際に易を立てたり、ホロスコープを描いたりしながら色々勉強していると、占いはやはり数学や物理学なんだなと感じます。 厚労省に問い合わせて、過去数十年分の1時間単位の出生データを手に入れたりしているのですが、それと過去未来数十年分の惑星運行データを組み合わせると、占星術的にどんな特性を持った人がどの時代にどれだけ生まれたか、ひいては世代間の特長や、これからの時代予測などが、これまでより正確に計算することができます。これは実際にプロ

          ゼロから始めるDAOの作り方 〜ウォレット作成からトークンの配布まで

          現在大変注目されているDAO。自律分散型の組織ということで期待されていますが、色々な記事を読んでもいまいちピンと来ない方も多いのではないでしょうか。実際自分もそうでした。 そこで試しに、現時点で存在するツールでDAOを作ってみたところ、理解を一歩進めることができました。実際に手を動かしてみるのはオススメです。 自分でDAO作っていくなかで、必要な要素が1箇所にまとまっている記事がなく苦労したので、今回そのような記事を書いてみました。 DAOを作るまでの流れ 大まかには

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          AI/データ活用のためのリスキリングとDX

          日本経営協会が発行する経営情報誌「オムニ・マネジメント」の巻頭特集に寄稿させて頂きました。DX 時代の社会人教育というテーマで「AI/データ活用のためのリスキリングとDX」というタイトルです。 これからの時代の社会人の学びというものをゼロベースで考え、DXやAIと絡めながらまとめてみました。 書き出しこんな感じです。 続きはこちらから読めるので、ご興味ありましたらぜひご覧ください! https://noma.actibookone.com/content/detail?

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