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さしみ
2021年3月15日 22:17
「どういうこと?」と引きつった顔であの子に聞いた。腹部を擦りながら『お腹痛い!お腹痛い!』が最初の言葉だった。そんな三文芝居をただただ無言で見つめていると、『あなたのことで相談に乗ってもらってただけ、本当に何も無い。ただの友だちだよ。』と答えた。前科、と私が表現できる立場なのかは分からないが、そのことが脳裏によぎった私は、「お前からマッチョに電話かけてみろよ。」と、怒り気味に言った。開口一
2021年3月13日 22:13
大学生活において二度目の春が訪れた矢先、純さんとモカちゃんカップルとマッチョとアキちゃんカップルが破局を迎えた。私はというと、あの夏の日の出来事を周囲の友人たちに漏らさず一人で抱えていた。それなりに時間は経っているので自分の中では風化しつつあった。マッチョはアキちゃんと付き合う前までは交際経験が無かったと言っていた。アキちゃんの傍若無人かつ自己・他者に対する心無い行動に耐えかねて別れを決意