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4/29 「現代的な不眠について。」

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わたしは、あまりに体力がありすぎる。それは「24時間」という、ひとびとに公平に与えられた猶予をもってしても、よほどハードな運動を習慣的につづけないかぎりは深いねむりにつけない。そのくらいには体力がある。

じっさい、習慣的に1万5千歩から2万歩ちかくに至るまで、まいにち目的もなく彷徨いつづける。それで、ようやく26時間くらいのサイクルで「ねむれるかな?」という寝的領域にたどり着き、半分の割合でまた突き放される。そんな日々をかれこれ、10年ちかく送ってきた。

しかし、この問題は、ある考え方ひとつで「解決」された。あくまで形而上的ではあるにしろ、じっさいに解決されたのだ。つまり、眠れないことは、問題ではなかった。問題とすることに、問題があったのだ。

現代的な不眠について。そもそも、不眠とは何か?という所から、もういちど考え直してみる。

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