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「くるしい嫉妬」をやめるコツ。

SNSをみていると、いま多くのひとが「嫉妬」という感情に振り回されているようにかんじる。まさに嫉妬がひとの行動をきめており、そのひとの人生を形作っていると言ってもいいくらいに。

嫉妬してしまって、しんどい。そんな日々から抜け出すためには、どんな考え方、あるいは実践が存在するのだろうか。これまで7000人の「悩みごと」に向き合ってきた経験から、あるひとつの仮説が立った。この『嫉妬』と呼ばれる生命維持プログラムの起源についてと、その対策についての仮説である。

嫉妬とは、わたしたちが「苦しむため」の機能ではなく、「生き残るため」の機能だとおもう。ひとは嫉妬すると、「うーん、悔しい!あんな奴!わたしのが、きっとすごいのに!わたしなら、もっとうまくやるのに!」とかって考える。つまり、真似をするのだ。

イケメン彼氏ができた羨ましい女友達が、なんとなくストーリーにアップしている洋服やコスメなんかを隅々まで観察して、じぶんも買って使ってみたりする。つまり、ひとは「嫉妬する」ことによって、「勝者のやりかたを真似する」ようになるわけだ。嫉妬は、頑固オヤジ的『おれのやり方!!!』から抜け出す良いきっかけになる。

真似すべきやり方を真似すると、ひとは同じように「うまくいく」ことができる。ゲームの攻略サイトみたいに、いちど誰かがみつけた「より優れた戦略」がコピーされて、嫉妬したひとも「うまくいく」ようになる。はずだった。

けれど、いまは何が起きているのか。嫉妬すればするだけ、どんどんおかしくなる。SNSで見かけた、いろんなひとに嫉妬して、いろんなひとを真似して、なんか不思議なサイボーグになってしまう。それはなぜか?嫉妬するのがいけないのではない。嫉妬で苦しいなら、それは嫉妬のやりかたを間違えているのだ。

嫉妬のやりかたとは、なにか?嫉妬って、わるいものって聞いてるんだけど?いやいや、かなずしもそんなことはないんだよな、これが。嫉妬には、正しいやりかたというものがある。それはもちろん、生存戦略における正しいやりかたである。

うまく嫉妬するには、どうしたらいいのだろうか?あなたの嫉妬の、一体どこが間違っているのだろうか?

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3分で読める文章を、ほぼ毎日のように書きます。おれにケーキとコーヒーでも奢って話を聞いたと思って。まぁ、1日30円以下だけど...。

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