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8/30 「希望の国のエクソダス」

じぶんでも知らないうちに、村上龍『希望の国のエクソダス』の本物みたいなことを起こしていた。言うなれば、わたしは象徴として物語の発端となった『ナマムギ』の立ち位置になった。

急遽、開催となったジョージアでのオフ会、またの名をハンター試験が無事に完了した。関係者のひとたち心からあざす。すごいスムーズに始まって、これといったトラブルもなく終われた。すばらしいことです。

さて、今回わたしがなぜジョージアに行ったのかというと。

ジョージアは世界で唯一の「ノービザで365日滞在可」の国で、さらに銀行口座をつくることも、法人を立ち上げることもできる。

その情報を聞きつけて、5.6年前にジョージアに移住して、現地の日本人インフラを片っ端から整えた連中が、当時の私がやってたオンラインサロン的なもの出身のひとたちで(つまり、三ツ星スラムの前身である、かなり情報感度が高く、バイタリティに溢れる憎めないやつら)、

彼らがゲストハウス(カカシハウス)、バー(のぞみバー)、保険の代理店(こわすぎる)、コワーキングオフィス、ノマド誘致などを行って、ほとんど居なかった日本人を3桁レベルで爆増させており、彼らから「お前のせいでこうなったんだから、お前もはやく来るべき」と難癖をつけられ続けていたためです。

とはいえ、すでにインフラをつくった奴らは殆ど早々に飽きてジョージアから撤退しており、そこに残された「歴史をしらないひとたち」にきちんと新人として歓迎された。

なんもしてないのに、なんかいろいろ発生しててすごい!というのが感想ですが、よくよく考えると、ほんとうにすごいのでは?という気がしてきた。

わたしが間接的に関与する前のジョージア在住の日本人は40人。そしてなんと現在は500人にものぼるという。コロナ禍の数年は受け入れを拒否しており、かなりの失速を喰らったとのことだから、もしもそれがなかったら?と考えるとおそろしい。ゴキブリのように日本人が増えているらしいのだ。

↑も半ば誇張でもない。

さて、希望の国のエクソダスに話はもどる。

CNNの報道にてナマムギという16歳の少年がパキスタン北西部で地雷処理をしているというニュースが話題となります。ナマムギは「日本のことはもう忘れた」と言い、生きる喜びや家族愛、友情と尊敬など「ここには全てがある」と迷いなく誇りを持って答えていました。  その報道に触発されて閉塞感に苛まれていた日本の中学生たちがインターネットを通して繋がり、ネットビジネスを起こして最終的には北海道で独立した社会を形成していくことになります。  パキスタンで活躍するナマムギは、経済が停滞し閉塞感が蔓延した日本とは対照的な描かれ方をしており、彼の言葉から影響を受けたのは日本の中学生達でした。高度経済成長を経て物質的に不足することがないほどのゆたかな社会を実現した日本ですが、人々は希望を見出すことができずに閉塞感を感じています。しかし一方でそんな社会を脱出したナマムギは、危険に思える地域で「ここには全てがある」と言い切って誇り高く生きています。  集団不登校を起こす中学生達は現代日本の閉塞感に立ち向かっていくように自ら力強く生きていきます。読者である私たち日本人は彼らを通して現代日本について考え直すきっかけを与えられることになります。引用:https://kawaguchikuranosuke.com/book-ryumurakami-exodus/?amp=1

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