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ぷろおごマガジン

3分で読める文章を、ほぼ毎日のように書きます。おれにケーキとコーヒーでも奢って話を聞いたと思って。まぁ、1日30円以下だけど...。
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2024年2月の記事一覧

2/29 「なぜ結婚したのか?」

「結婚」のトピックが火の玉ストレートでポップしている。どうやら下界で、なにかあったらしい。 なんで結婚したの?とアホほど聞かれる。端的に言う。なぜ結婚したのか?「わたしは結婚しなくても平気だ」と分かってしまったからだ。

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2/28 「ひとを知りたければ、そのひとが選ばなかった言葉を知りなさい。」

かれこれ7000人くらいに奢られてきて、目の前にいるよく知らないひとの人格的な部分を観察する能力が、なんだか著しいものとなってきた。 ひとを見るとき、わたしは「そのひとの言葉」を聞いていない。いや、もちろん何を言っているのかは追っている。しかし、それを文字通りに受け止めるようなことはしない。むしろ、「何を言っていないのか」をよく聞いている。ひとを知りたければ、そのひとが選ばなかった言葉を知ることだ。それは、一体どういうことか?

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2/27 「個性とは、なにか?」

「あなたの個性はなんですか?」 そう聞かれて困り果てたことが一度はあると思う。そんな急に「個性」とか言われても。そんなの、そこにはなんにも定義がないじゃないか。 というわけで、個性を定義しよう。ことばを定義すれば、たとえば個性を定義すれば、きっとその個性というものの正体がわかり、それを身につけることができる。あるいは、脱ぎ捨てることだってできるはずだ。

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2/26 「妻に『わたしは女から人間になる』と宣言され、しばらく『人間とは何か』を考えていた。」

そういえば結婚をしました。わたしの妻はもともと客でして、はじめて妻に会ったのは2022年で、じつは当時ツイートもしていて(皆にはこっそり有料部分で教えてあげます)、それからかなり間をあけて、ここ数ヶ月くらいでまた何度か金をもらいメシを食いました。それで、去年の12月に色々あって結婚することにして、1月1日に籍をぶち入れた、という感じです。…やはり客観的に説明するとおもしろいな。 ある日、酔っ払った妻が帰ってきて、横になったあとに「わたしはね、人間になりますよ。女から人間に。

2/25 「ひとの話を、たのしく聞くコツ。」

職業柄、ひとの話をきくことに長けているとおもう。しかし、わたしは技術のようなものがそこにある、という言説をみかけるたびに、うーん、まあ、そういう解釈もできんことはないけども、どうなんやろうねぇ、という気になる。 というわけできょうはあえて、ひとの話を、楽しく聞くコツについて。

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2/24 「ひとに向き合った時間だけは、けして不毛にならない。」

わたしたちは、油断すると「なにを信じて生きていたらいいのだろう」といった話を、すぐにはじめる。そのくらい、なにもかもが不安定で、つぎの瞬間にはなくってしまっているような、漠然とした喪失感に苛まれているということかもしれない。 わたしが信じているのは、これだ。 ひとに向き合った時間だけは、けして不毛にはならない。

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2/22 「言語化をうまくする方法について。言語化とは、弱さである。」

「言語化能力」という、それそのものが自己矛盾的というか、言語化能力の乏しい場所から生えてきたんやろな、といった概念が近年は持て囃されている。終わってんな〜とは思うものの、トレンドに乗っかって飯を喰らうカスとしては見逃せない。これみよがしに、乗っかってやろうと思う。言語化能力を高める方法について!

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2/21 「運と、努力について。けっきょく、ぜんぶ運じゃん。」

「けっきょく、ぜんぶ運じゃん。努力ができるのも、それは、そういう種類の運がよかったからだよ。」「そうか。つまり、あなたは今のその人生を、まるでガチャの結果のように捉えているわけだね。」

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DV彼氏と縁を切るには?インド旅行で自分探しは達成されるのか◆『アクト・オブ・キリング』【ぷろおご伊予柑の大預言】

対談:ぷろおご伊予柑の大預言をアーカイブしています。 収録は2023年10月です。 あなたが最後に演技したのはいつですか? 伊予柑:はい、木曜の読書会。公開収録第3回。今回のテーマは、『アクト・オブ・キリング』インドネシアであった100万人以上の大虐殺。その殺害を当時の実行者たちに再現してもらい、それを撮って映画にして、当時の虐殺を間接的に描いていくという、すごい社会派な映画でございました。 伊予柑:当時は雰囲気で殺していたんだけれど、今の倫理観では絶対アウト。ジャニーさ

2/19 「ひとに理解されるには、才能を捨てればいい。」

「才能」と、そして「孤独」とはおなじことで、あるひとがなぜ孤独になるのかを考えていけば、それは才能があるからにちがいない。ちがいない、と思う。 わたしたちは孤独の苦しみと、あるいは才能の苦しみと、いかにして付き合っていけばいいのだろうか。ただ捨て去ってしまえばよいのに、まだ捨てられていない者たちへ。 孤独がいやなら、才能を捨ててしまえばいい。

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2/18 「なんだか人生が手詰まりしてきたな、というひとがすべきこと。」

薄らとした停滞をかんじる。雲行きに陰りがある。不穏な香りがただよう。いやな直感がはたらく。すべての人生にはかならず、先行きのみえない瞬間が細切れに挿入されているものだ。「なんだか、手詰まりしてきたなぁ…」というときに、いま本当にすべきことを整理してかんがえてみる。

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2/15 「じぶんだけが得をすればいい。いいや。だれかの為に生きようよ。」

あの日、決別した思想とふたたび和かに握手をする。ある一定の速度で暮らしをおくっていると、まるで環状線を寝過ごしたときみたいに、また同じ場所にもどってきたりする。しかし、そこは一巡目と同じあの場所ではない。すこしずつ、べつの世界になっている。 同じところを、行ったり来たり。しかし、そこは明確にちがう地点で。テーゼのひっくり返る運命的な停車駅について。

2/14 「うまくいかない。それを誤魔化しやすい時代に。」

なんだか、全部うまくいかないよな。どうしてだろうね。なにか、理由がほしくなるよな。あれのせい。これのせい、って。だって、スッキリしないもんな。そんな理不尽なことって、あるかよ。理由もなく、全部がうまくいかないなんてさ。せめて、理由くらいあれよ。そう思うよな。願うよな。

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2/13 「38歳までに『マイ自殺』をみつけよう。そして財布を投げ捨てよう。」

という話をリライトしながら、ああ、そういえば以前も、こんな女がいたな、とふと思い出した。その彼女も、「生きるのが辛いから、死ぬ日を具体的に決めた。どうせその日に死ぬ、と思ったら、ほかのことはどうでもよくなった。」と話した。 そんな彼女は結局"運命の日"になって連絡をよこしてきた。「きょう会おうよ。遺産相続するよ!」 そして、わたしは「へぇ、そうなんだ。」と言いながら、またいっしょに寿司を食った。帰り際、「遺産相続だよ」といって、ほんとうに財布の中身を丸ごと渡してきた。