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そもそもギターの仕事ってどんなのがあるの?!という話。

思い出せば僕が高校生だった時、音楽の仕事ってテレビに出て演奏したり、CDを100万枚売ったりすることだけだと思ってました。

と、いうとちょっと極端な気もしますが実は一般の人の感覚からしたらそんなもんじゃないかな、って改めて思います。

実際はすっごいいろんな仕事があるんですが、そうゆう仕事ってなかなかメディアに取り上げられたりしないから、例えば昨今、ギター持ってるってだけでウイルスまき散らかしてる、って思われたり、バンドマン=夢追うフリーター、って思われたり、あのお宅の旦那さん、昼間はいつも寝てるみたいだけど無職なのかしら...って陰口叩かれたり(涙)

ちょっとその辺りを払拭すべく、そもそもどんな仕事があるのか、って知ってもらうべきなんじゃないか、と思ったわけです。

音楽家、というと幅広すぎるので、今回は"ギタリスト"という仕事、一体どんな仕事があるのかに絞ってまとめてみたいと思います。

ギターのお仕事その1【ライブ】

ライブ、つまり人前で演奏することでギャラを頂く仕事です。

ライブハウスやライブバーでは、集客人数によって金額が変動します。
ライブハウスという形態だとノルマがあるケースがほとんどだと思いますが、キャパと集客見込みをきちんと計算すればちゃんと稼げます。
その代わり集客見込みを間違えた時、経費考えるとマイナスもあり得るという...

対してライブバーはチャージバックシステム、つまり入った客数×いくら(チャージの何%)で計算するのでノルマを払うリスクはないですが、席数に限りがあるので思ったより多い!とはなり得ません。

また、いずれのパターンも自分がメインアーティストか、サポートか、で考え方が変わります。サポートの場合は依頼された時点でギャラを提示してもらうケースもありますし、チャージバックで発生したギャラを折半ね、というパターンも普通です。

もちろん有名アーティストのバックバンドに入れた暁にはホールやスタジアムクラスでの演奏、ツアーなどになってくるので夢がありますね!

ギターのお仕事その2【生演奏/BGM】

これも人前で弾く仕事ではあるのですが、ライブと違うのはあくまで空間演出の一つとして音楽がある、というところでしょうか。

レストランやホテルのラウンジからの依頼、結婚披露宴や企業のパーティーなどからお呼びがかかります。ジャンルはジャズやクラシックが多いと思います。

こういったお仕事は"ミュージシャン派遣"のような感じで検索するとたくさんの事務所が出てきますが、そういったところに登録・契約するとお話がきます。僕も過去にブライダル専門の派遣会社に登録していて、毎週末結婚式場でBGM演奏をしていました。

リクエストに応えられたり、初見に強かったりすることが大事ですね。


ギターのお仕事その3【レコーディング】

いわゆる"スタジオミュージシャン"と呼ばれるやつです。

スタジオに出向いて録音するケースと最近では宅録でデータやりとり、という形も増えていると思います。

アーティストに直接お声がけいただき参加するパターンと、プロデューサーやレーベルからご指名があり呼ばれるパターンもあります。

必ずしもCDになる作品、というわけではなく、劇伴といってアニメやドラマなど映像作品中のBGMだったり、CMソングとして使われる楽曲だったりします。

その場合はそういった音楽を制作している作家さんや制作会社との繋がりで声がかかります。

また、そういった演奏を録音した場合「著作隣接権」というものが発生し、きちんと組織に所属していると、レンタルや有線、テレビなどで使われた際に二次使用料を受け取ることができます。

参考までに、僕はこちらに加入しています。
https://www.mpn.or.jp/index.html

ギターのお仕事その4【講師/レッスン】

大まかには音楽大学、専門学校、音楽教室などに雇われて講師としてレッスンをするパターンと、個人で自宅やスタジオなどでレッスンするパターンでしょうか。

組織の中でレッスンするためにはある程度カリキュラムがあったり、学校の方針にそった営業活動(?)をしていく必要がありますが、基本的には生徒さん集めは学校や教室の方で行うので安定的な収入は見込めますね。
ギターの仕事の中ではやはり社会的にイメージが良いのか、例えばクレジットカードを作ったりする際に学校の名前があるととても良かったりします。

逆に個人レッスンの場合は自分の強みを活かして、尖った内容にしてもよいし、レッスン料金の設定も自由。ツアー先などで演奏活動のスキマ時間に現地で生徒募集、とかもでき、かなり自由度の高い稼ぎ方かと思います。

ギターのお仕事その5【執筆業】

教則本やブログ、雑誌の連載などを手がけているギタリストもたくさんいます。これは音楽の知識+文章力が必要になってくるので僕からするとかなり難易度の高い稼ぎ方かな、と思います。

過去に一度ご縁があり、出版社の編集の方をご紹介頂いたことがあるのですが、僕は残念ながら断念してしまいました。

講師業と相性がよいと思いますので、組み合わせて考えると良いかもしれませんね。

契約内容にもよるのでしょうが、発行部数でギャラが決まり、売れれば印税、という感じなので当たればでかいでしょう!

ギターのお仕事その6【YouTube/ライブ配信系】

もはやここに絞って活動している人も珍しくなくなってきました。

動画の内容も様々で、レッスン系をはじめ、ギターのメンテ方法や機材、エフェクターの解説、弾いてみた系、選び方からなにからなにまで、、となっていくとギターのお仕事、とはちょっと離れていってしまいそうですが、間違いなく今の時代は"ギターを使ってYouTubeで稼ぐ"という考え方は避けては通れないでしょう。

このご時世、なかなかライブハウスにも足を運びづらい、ということで、オンラインでの投げ銭方式もメジャーになってきているのでどんどん可能性が広がり本当に楽しみです!

まとめ

いかがでしょうか。

あ。ちなみに、ギターを売る、作る、メンテナンスする、などもあるのですがちょっとキリがなさそうなのでここで区切りました。

こうしてみると、いろんな稼ぎ方、プロの形があるのかなと思います。
また、その人にあった道を見つけることができれば、どんな人にも"ギターで稼げる"という可能性があると思うんです。

僕は高校卒業して音楽専門学校に行く、と担任に相談したら「そんなので食べていけるわけがないんだからやめなさい」と言われた経験があります。

それはもちろん半分当たっているんですが(笑)、けどやっぱりいろんな方法があることを知るのも大切なのかなと。

結論。

先生!ギターをちゃんとやれば稼げますよ!

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