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例え今ライブができなくても音楽家は音楽を続けるんだ、ってゆうお話。

冒頭、いきなり自分の作品で恐縮ですが、僕のライフワークとも言える【Miho Terachi&Taichi Minagawa URBAN GROOVE SESSION】の大切な曲、「Dandelion」のホームセッション動画を公開しましたので是非ご覧ください!(後ほどこの話になります)

きっかけ

そもそも音楽を初めたきっかけってなんだったんだろう?

僕の場合、中二の時にドラムをやりたいという友人がいて、半ば無理やりギターを貸してもらい、いつの間にかバンドが結成されていた、というのがギター人生のスタート。

少しずつ曲が弾けたり、バンドでスタジオに入りでかい音でアンプをかき鳴らしていたあの頃の高揚感は何にも変え難いものだったと思う。

最初はビートルズと、世代ドンピシャのラルクやグレイのコピー、ちょっと弾けてきたらB'zやMR.BIGの速弾きなんかにハマっていって...みたいな、それはそれはよくある感じで僕の音楽の歴史は始まっていった。

承認欲求

僕にとってギターは"誰かに認められたい"、"自分の価値を確認したい"、つまりは承認欲求を満たす為に絶対になくてはならない存在だった。

僕が曲を弾けるようになるとメンバーが喜んでくれて、隣の部屋で練習を聞いてた親が褒めてくれて、ちょっと気になる女の子との話ができるきっかけになったり。

僕の場合は特に自分に自信がないというわけでもないし(多分...)、友達もまぁまぁいるほうだと思う。両親、弟妹との関係も良好だし、今は結婚して子供もいるので、それなりに僕の存在は必要とされているはずだ。

けれど、音楽を通して感じる「周りから認められている」「必要とされている」という感覚だけは他の何にも変え難い。そこから考えると、僕は音楽に関しては技術も知識もめちゃめちゃ自信がないし、練習せず下手になっていくことを考えると不安でたまらないし、もし僕の人生にギターが無かったら一体どうなってしまうんだろう?考えただけでゾッとする。

だから、ライブを通してメンバーとセッションして、お客さんに喜んでもらい、お店から必要とされまた呼んでもらう、というサイクルは僕の人生にとって絶対にこれからもなくてはならないことなんだと思う。

ミュージシャンは少なからず共感してもらえるだろうか。

ライブ

現在、新型コロナウイルスという今まで経験したことのない事態で、それこそライブなんてやってる場合じゃなくなってしまった。

ちなみに丸々一ヶ月以上ライブや人前での演奏の仕事がなかったことなんて、ミュージシャンとして活動を始めてから13年の間、一度だって無かった。

確かに少なからず感染のリスクがある中で、敢えてお金払ってまで、周りから心配されてまで遊びに行くことではない、と誰しもが思うだろう。僕も正直なところ今ライブを観に出かけたいか、と聞かれたら、ちょっと厳しいかな、と思う。

けれど、有名なライブハウスが閉店を余儀なくされている現状や、いつまでこの状況が続くかわからない中、できる限りの努力をして存続の道を探っているのを見ると心が痛む。

オンライン配信やグッズ販売、クラウドファンディングでの寄付など様々な手段で応援ができるので、余裕のある方は是非チェックして気にかけてもらえたら嬉しいです。

とか

トロンボーン奏者、駒野逸見さんのブログ(実はお会いした事ないのですが、とても有益な情報なのでシェアさせていただきます)

など。

僕自身もお世話になっている三軒茶屋グレープフルーツムーンのクラウドファンディング企画にこちらの曲で参加しました。



オンラインでの活動

そんな現状で、僕の周りの仲間も今できる事を精一杯やっています。

オンラインでのレッスンや配信ライブ、YouTubeでの作品リリースやコラボ企画など。

これはこれで、今まで開拓できてなかった音楽活動の可能性がめちゃめちゃ広がっていて、僕はとてもワクワクしている。

例えば星野源さんの企画は本当に素晴らしかった。たくさんの音楽家、クリエイターが企画に乗っからせてもらい、何より創作する楽しさを僕らに再認識させてくれた。

僕も、仕事の後輩であり今や大切な音楽制作仲間であるmojuくんこと、TOSHIKI NAGASAWAに声をかけてもらいギター参加しましたが、たくさんの反応がありとても嬉しかったです。

いつの間にか再生回数9万回超えてるし!すげー。

全ては音楽のために

冒頭で紹介した僕のバンド、URBAN GROOVE SESSIONは3月27日に横浜モーションブルーでワンマンライブを行う予定でした。

ギリギリまで判断の迷う時期だったけど、結局延期になり僕はとても悔しかったです。だってこのお店で自分の名前でライブができるのは目標の一つだったから。

もちろん"延期"の予定なので、いずれ状況が落ち着いたら絶対にライブはやりたいと思う。

けど、ほんとはこの日だったら来れたけど...って人もいるだろうし、ライブっていうのは、その日にち、天気、場所、その時の自分やメンバーの状態、全てが結集して実現するものだから、3月にやる予定だったこのライブと同じライブは二度とないわけで。

予約してくれていた僕の幼なじみは名古屋への赴任が決まり、もうしばらくはライブにこれないし、妊娠中の奥さんと一緒に来てくれようとしていた親友が、奥さんと二人で一緒にライブにこれるのは、子供が大きくなってからだろう。

「Dandelion」と言う曲。

URBAN GROOVE SESSIONは初めてのライブからそれこそもう10年くらいやっているバンドだが、初期の頃に相方・寺地美穂と共作してからずっとやってる大切な曲。(ちなみに最初にライブをしたのがグレープフルーツムーン)

CDには収録していなかったので、このような形だからこそ、ぜひ形にしたいなと思い、メンバーに声をかけて協力してもらいました。

僕はただ音楽とそれに関わる人が大好きです。

僕には笑っちゃうくらい影響力もないけど、こういった作品をリリースする事で、もし誰か一人でもまたライブに行きたいなと思ってくれたり、ライブハウスに支援しようと動いてくれるようなきっかけになってくれたり、ミュージシャンの活動に興味をもってくれたり、そんな風になればいいなと思って作りました。

こうやって、僕ら音楽家一人一人が音楽を作ることを止めないことで、きっとまたすぐに笑顔でみんな集まれる時がくるだろうし、そうなった時に、来てくれる人たちがもっとワクワクしてライブを楽しみにしてもらえるんじゃないかな、と思ったりするんです。

あとはやっぱり、わざわざSNSで感想をコメントしてくれたり、シェアやチャンネル登録してくれたりすると僕の承認欲求も満たされるわけで。本当に応援ありがとうございます。

これからも引き続きnoteの更新や、YouTubeでの作品も公開していきますので、ぜひフォローや登録など、サポート、チェックして頂けたら嬉しいです。

最後

さぁ今日からゴールデンウィークですね!

...という雰囲気ではありませんが、なんだかワクワクしてしまうのは本能的なものなんでしょうか。

ちなみに、僕は今後のライブ活動の為に思い切ってiPad Proを、譜面の管理用に導入したんですが、今の所一度も出番無しです。

というわけでドラクエ8をダウンロードしちゃいましたね。

(中学の頃から連休とテスト前の部活休み期間はRPGをやる、って決まってるんです)

...。

そろそろライブやりたいっすね(笑)



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