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2023年について

時をかける えなこ

昔の癖の名残だろうか、コンビニに行くと決まって体が本棚へと流れる。

若い頃は毎週7,8冊はマンガ雑誌を立ち読みしていた。悪行を反省して今はもうしていないが、すると不思議と「雑誌」そのものに対する興味も薄れ、今はワンピースを読むためにジャンプを買う程度か。
なので、コンビニの本棚から新たなインスピレーションを得ることもなくなる。立ち読みをしなくなった結果、何かを読むことに対する意欲を、また一つ失った。

それでも、何故か足と目は今でも、コンビニの本棚へと無自覚に動く。悪癖に完治はない。

棚にならぶマンガ雑誌を眺めると、「えなこ」という女性のグラビアが表紙になっている雑誌を頻繁に見かける。申し訳ないけど、僕には「えなこ」の魅力があまり分からない。可愛いとは思うけれど、毎週々、いずれかの雑誌の表紙は「えなこ」だという世界は、商売人の手抜きにも思考停止にも感じる。いささか、常軌を逸しているのでは。
いや、もしかすると2023年は何度もタイムループをしていて、「えなこ」が年間100回以上は雑誌の表紙を飾らない限り、このループから抜け出せないとしたら…。そして、その事実を知る者は世界で「えなこ」だけで、何度も何度も「えなこ」は、世界が2024年にたどり着くために命懸けで頑張っているとしたら…。

えなこ、偉いな。

SNSについて

2023年は仕事の変化もあり、SNSの使い方、特にTwitterの使い方を改めてみたが…、うまくいかない。

結局、日々の思考や音楽・映画の感想などを書き留める場所が定まらず(当初はnoteを軸にしていこうと思うも続かず)、今も行く宛のないエゴが墓場を求めて胸のなかを彷徨っている感覚だ。
唯一、Instagramのストーリーだけは重宝していて、簡単な音楽の感想などもこちらを使っているけれど、一方で自分自身の記憶のアーカイブとしては機能しにくい仕様のため、これも難儀している。

ということで、2024年こそはnoteを中心にエゴの発散を心掛けたいし、とにかく続けたいと思う。

※ちなみに、4月にツイッターのアカウントを消したのだけど、色々と勉強したいこともあって、新たにXのアカウントを作成していますが…、これは本当に個人的に興味のある某国政政党のお家騒動を法律の勉強を兼ねて追いかけるために必要だからで、僕の個人的な知り合いには全くフォローを勧められないアカウントなので注意。別に誰かの悪口を書いているつもりはないけれど。

2023年の音楽について(国内)

2023年の音楽事情。今年も様々な音楽を聴いた。
とにかく、今は国内の音楽カルチャーが面白い。YOASOBI、Vaundy、藤井風の様な近年に花開き、今が勢い真っ盛りなアーティストが変わらず素晴らしい楽曲を発表したと思えば(※YOASOBIの「アイドル」についての感想は改めて別に書きたい)、既に邦楽の覇者となった米津玄師やあいみょんも、「LADY」や「愛の花」でキャリアハイのK点越え。
そして、羊文学やずっと真夜中でいいのに。Cody・Lee(李)といった若いバンドの台頭も顕著で、2024年の活躍に大いに期待している。

特に個人的に嬉しかったことがシャムキャッツの夏目君や、シガヴェッツの山本幹宗くんといった、かつて好きだったバンドの中心人物が意欲的に楽曲を発表してくれたこと。
夏目くんはSummer Eyeとして、バンドアンサンブルに絶妙なバランスでフルートやプログラミングを重ねた超名曲「失敗」を発表。幹宗くんは仙田和樹と組んだJPOP寄りサウンドを主とするBelouの活動や(しかし解散!)、兄弟の山本政幸への楽曲提供とギター参加等、多種多様なジャンルの音楽に挑戦し続けている(山本政幸「グリースガン」は、AKB48のギンガムチェックと並ぶ、この夏一番のお気に入り)。

2023年の音楽について(海外)

一方で、海外のリアルタイムの音楽や映画を観る聴くする時間は激減…。マーベル映画なんて、何作品もディズニープラスで塩漬けにしたまま放置状態(いや、マイティ・ソーのLOVE & THUNDERが全部悪いとも言える)。
Arlo ParksやIce Spiceといった面白そうなミュージシャンは見つけているのだけど、ついにアルバムはお気に入りリストに入れたまま。軽く一周しただけで手つかずに。
とはいえ、そんな雑な耳の向け方でも、素晴らしい楽曲は有難いことに僕のライフスタイルまで足を延ばしてくれた。
2023年、僕の一番のお気に入りはBillie Eilishが映画「バービー」に提供した「What Was I Made For?」。
世界的に有名なバービー人形の映画で、僕は観ていないが色々と賛否が分かれた作品の様だけど、僕はこのビリーのシンプルだけど胸に突き刺さるメッセージを、疲れた日の夜も、嬉しかった日の夜も繰り返し聴いていた。
「何のために生まれたのだろう」という、誰もが一度は考え、誰にも分からない出来事について想いに耽る時間は、不思議と、子どもたちと過ごす大切な時間の「余韻」とも相性が良かったりして、ハイになったテンションをリラックスさせてくれたりもする。
不思議と2023年の僕のライフスタイルに、ビリーのたった1曲がばっちりハマったこと。言葉にすることは難しいが、とにかく忘れたくないので、2023年のナンバー1に。

追悼

旧年中にこの世を去った、親愛なるBurt Bacharachを始めとする多くの素晴らしい音楽家へむけて、お別れと心からの敬愛を込めて、Burt Bacharachの大好き曲「The April Fools」を捧げます。
また、世界中の人々を理不尽な困難に巻き込み、多くの命を奪うまでに膨らんだ国家間の争いの火種が消えない今も、日々、音楽と共に生きることができることに感謝と祝福を。
R.I.P.

最後に、2024年1月1日に起きた能登半島の震災で亡くなられた方々と、救援へ向かう途中の事故で命を落とした海上保安機乗員の方々へ、追悼の意を表します。そして、今もなお被災地で苦しむ方々を救うために身を削る救助隊の皆様、自主的に救助活動を続ける人たちへ、心よりの敬愛を。

2023 Best & Spotify Playlist

・2023 best album

 Noname 「Sundial」
 The National 「First Two Pages of Frankenstein」
 Homecomings 「New Neighbors」
 jjj 「MAKTUB」
 aiko 「今の二人をお互いが見てる」

・2023 best album

  1. Billie Eilish / What Was I Made For?

  2. Summer Eye / 失敗

  3. The National / The Alcott (feat. Taylor Swift)

  4. 米津玄師 / LADY

  5. tofubeats / 自由

  6. Homecomings / まばたき

  7. 山本政幸 / グリースガン

  8. aiko / いつ逢えたら

  9. Noname / gospel? (feat. $ilkMoney etc.)

  10. YOASOBI / アイドル


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