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Alejandro Gomes Rodriguezは何者か

7月21日にOLへの加入が発表されたのは2008年生まれのストライカー、アレハンドロ・ゴメス・ロドリゲスである。昨季は16歳ながらサウサンプトンU18で11試合2ゴール9アシストを記録。
OLの未来を背負うであろう彼の経歴について詳しく見ていこう。


経歴

誕生

アレハンドロ・ゴメス・ロドリゲスは2008年3月11日にベネズエラで誕生し、10歳の頃にイングランドに移住するまで南米の地で暮らしていた。また、祖父母の影響(詳細は不明)でポルトガル国籍も有している。

地元クラブからセインツへ

2019年の冬、11歳だったロドリゲスは地元のイーストリー・トルナルドというチームに所属していた友人と親しくなったことで、クラブに加入することを決める。
トルナルドでの初戦、わずか5分間でハットトリックを達成するという離れ業をやってのけたロドリゲスには、すでに多くのプロチームからの注目が集まっていた。
その後も得点を量産し続け、2022年夏にサウサンプトンに加入するまでの136試合でなんと334ゴールを積み上げた。

22-23シーズンはセインツのU15、U16、U18の3チームでプレーし、合計で65ゴールを記録。
さらに今年1月13日には15歳と10か月の若さでU21デビューを飾り、セインツのプレミアリーグ2における最年少得点となるゴールも挙げた。

ロドリゲスは、2023年の8月にデビューしたイングランド代表U16で9試合に出場し5ゴールと、代表レベルでも変わらずにゴールを量産する。また、2023年は4月にポルトガル代表U15、9月にベネズエラ代表U17でもデビューしたため、異なる3つの代表チームでプレーした珍しい経歴の持ち主となった。

退団の背景

これほどまでの才能を有した選手を、なぜセインツは手放さざるを得なかったのか。その背景には、ユース選手の給与体系見直しがある。

セインツは2023年の夏にジェイデン・メゴマサム・アモ-アメヤウの2選手をトッテナムから獲得。この移籍が給与体系見直しの原因とも言われている。
当時16歳だった彼らはその世代のトップ選手と評価されており、給与も年齢を考慮すると莫大なものであった。
セインツは2人の給与支払いのために他のユース選手の給与を下げる必要があり、ロドリゲスも例外ではなかった。
このため、2024年6月で切れるロドリゲスとセインツの契約は延長されず。

ロドリゲスは前述したようにポルトガル国籍を持っているため、ブレグジットの影響を受けずに自由に海外移籍することができた。そんな中で彼に魅力的なプロジェクトを提示したチームの一つがOLだったのである。

OLとの契約にサインするロドリゲス

唯一の心配事

「イングランドから逸材ストライカーが加入する」と聞いてOLサポーターが思い出すのはレオ・グリフィスだろう。

レオ・グリフィス

グリフィスはトッテナムユース出身のフォワード。2018年にOLに加入する以前はトッテナムU18でゴールを量産し、ケイン2世と期待されていた選手である。
OLのリザーブチームでは最初の3年間で37試合15ゴールを記録したが、4年目に出場機会が激減し、トップチームデビューが叶わないまま退団。
その後はイングランド下部リーグを渡り歩き、今年4月にアメリカ3部のポートランド・ティンバーズ2へ移籍するも、出場はおろかベンチ入りすらゼロ。現在は怪我を負っているようだが、復帰時期は未定となっている。

ロドリゲスにはグリフィスの二の舞にならないで欲しいと願うばかりである。

まとめ

欧州メガクラブからのオファーを断り、2027年6月までの3年契約に2年の延長オプション付きでOLに加入したロドリゲスは、まずはリザーブチームでプレーするという。
才能あふれるユース選手たちとの競争を勝ち抜き、トップチームでプレーする姿をみることができるのは、果たしていつになるのだろうか。
今後も彼の動向に注目していきたい。


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