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【善意と実行力】アーティストは誰を支援できるのか

善意と支援は直結できない。支援とは、創作活動とは全く異なる才能を要する。このトピックでは、「善意あるアーティストの危険」を、知ることができる。自らに労を課しても誰かを支援したいアーティストの、ために書く。

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アーティスト情報局:太一監督
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日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、
監督がスタジオから発する生存の記
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『 善意で他人は救えない 』

長きに渡り論じられてきたことであり結果に、答えはないことが判っている。ここ「アーティスト情報局」でシェアするのは社会常識ではなく、国際的に地位を持つ現役の成功者たちが提供する、士気高いアーティスト個人への提言だ。ともすれば社会常識に反しつつも、より具体の方法を提供している。

「あと“チャリティ”要素も加えたらーー」

実にグロテスクな提言であることに気づいているアーティストは、多くない。チャリティとはともすれば、自身最大の創作活動を遥かに凌駕する作業量と才能を必要とする。

そこで、日本に入っていないニュースをお知らせしておこう。

■ 最新国際ニュース:有名人が財団を設立することのメリットとデメリット

ワイクレフ ジーンとマドンナが、独自のチャリティを設立しようと考えているスターたちに警鐘を鳴らしている。「資金を集め続けるのは大変ですし、役員会を立ち上げて維持するのも大変です。」

シャーリーズ セロン、レオナルド ディカプリオ、ビヨンセ、ショーン メンデス、ジョン レジェンド、レディー ガガ、ワイクレフ ジーンらは、さまざまなアプローチで慈善活動に取り組んでいる。

2010年には、ワイクリフ ジーンが設立したハイチ支援組織が不正行為の疑いで刑事捜査を受けて閉鎖された。マドンナが設立した慈善団体がアフリカ南東部に学校建設を約束したが、寄付金で集めた380万ドルの管理を誤り、プロジェクトは着工されなかった。

スターと一緒にチャリティ活動を行う専門家は、以下のステップを踏むことを推奨しています。

・結果に影響を与える方法を研究する
「往々にして、結果よりも戦術やアイデアを優先させる傾向がある。資金を求める前に、どこにどのように資金を配分するかが優先です」

・重複を避ける
「米国だけで160万もの組織があり、新しい組織を立ち上げるには、問題解決のためのユニークなアプローチが求められる。タレントは、既存のグループに力を貸すことを考えるべきだ。」

・財務の説明責任
「財団は公的な信託であるため、資金の不正使用や怠慢が大きな負債に発展する。説明責任を果たす必要があります。」

・ホストを見つけることを検討する
「自分で非営利団体を設立するのではなく、ファイナンシャル スポンサーやドナー アドバイズド ファンドを利用することです。」

・長期的な視点で取り組む
「財団を設立するのは簡単ですが、それを維持するのは非常に困難です。」エンタテインメント業界の人々が立ち上げた休眠状態の基金の数を見てみるといいでしょう。」

「善意でしょう。しかしだからといって、自分で組織を立ち上げて運営することが最良の結果になるとは限りません。」 - NOVEMBER 25, 2021 THE Hollywood REPORTER -

『 ニュースのよみかた: 』

著名人が立ち上げる慈善団体と財団は機能不全も多い、起業しようとせず、他者組織に援助参加せよ、という記事。

自身の名を誇示したいタレントたちの発足は、止まらない。

『 スターが設立する慈善団体の実態 』

資金を提供してあとは資金集めパーティという名目の自分主役舞台を開催、表敬訪問で困窮者との記念写真に応じれば済むと考える者が多い。スタッフ任せの代表面だ。

実際には、自身の名の組織を立ち上げたなら事実上、それまでのアーティスト活動を行う余裕はなくなる。引退覚悟を持つ組織代表は残念ながら、ほぼ存在しない。

『 だが、本物はいる。 』

ハリウッドスターをはじめ、会食を辞退するほど収入の低いクルーにも意義ある活動をしている本物はいる。彼らは当然に“支援”が目的であり、名を出したいわけでも褒められたいわけでもない。

自らの名を冠にする者の目的は、考えないでおこう。
圧倒的多数のスターや志士は名を出さす、活動実績のある団体の“支援”についてる。決して、「援助ではない」ことに注目しておきたい。

『 支援と援助の違い 』

多くのアーティストはこの違いにすら意識が向いていない。

「支援」とは脇役的な存在であり活動の一部を支える行為、「援助」とは自身が主役となり全体の責を負う行為をいう。救済すべき存在が大きいほどに自身の力が計られる「援助」の表明が、組織設立である。引退の覚悟ないままに軽々しく、口にするべきではない。

『 編集後記:』

「GOZ“アニメーター”個展」の成果が集計され、管理財団から報告される。
企画開発とキュレーターをつとめたわたしにとってこれは、主催してくれた国際スタジオNOMAへの成績表となる。多くの来場者や国内外で多数のメディア露出を実現し、多くのアニメーターへのインパクトになっていることを知っている。しかし、「数字」は誤魔化せない。支援は、数値化される。

わたしは、GOZ個展の成約価格を公表すると宣言した。間もなくだ。

逃げ場のない現実と自身を照らし、映画製作の現場へ帰るとしよう。では、また明日。

■ 太一(映画家):アーティスト業界情報局 × 日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、 監督がスタジオから発する生存の記