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両輪のバランス

ワークライフバランスなどと言いますが、仕事と私生活はどちらかに偏っていては良いパフォーマンスは出ません。健康と食事においても、ずっとダイエットのための食事をして、スイーツや脂質が多いものを全く食べないのはちょっと寂しいものです。

乗り物はタイヤの数が増えるとバランスが安定します。一輪車よりも自転車、自転車よりも自動車の方が倒れにくいものです。これを自分のことに置き換えて考えてみると気づきがあります。仕事と私生活を例に考えると、仕事だけの一輪は前には進むかもしれませんが、ちょっとしたつまづきで横転しますし、力も相当必要になります。そこに自転車のように仕事と私生活の二輪になると、進む力も強くなります。ただ、前輪と後輪をつなぐチェーンが切れると突然動かなくなります。さらに四輪になるとどうでしょうか。例えば、役割や家族が増えることでよりバランスが取りやすくなり、場合によっては、4つのタイヤのうち2つだけでも前進できることができます。

常に私たちは両輪を回しています。時には相反するものを両輪に持っていることだってあります。片方だけに力を入れるとバランスを崩します。だからといって一輪で両方を回そうとしてもうまくいきません。両方に適度な力をかけることがより大きな力になっていくことを理解することです。

攻めと守りで考えてもいいかもしれません。スポーツで攻めだけが強くても、守りが弱ければ結果として負けてしまいます。逆に守りだけ強くても、0点のままではいつまでも勝つことはできません。攻めと守りには少しだけ性質が異なります。攻めるということは、突破をしていく力や、相手を負かすというエネルギーが必要になります。守るということは、攻められてくることに対してガートをしますし、攻められてこないタイミングは待つことも役割になります。この違いをお互い理解し、両方が大切であることを理解することでチームは強くなります。この相互理解が自分自身の中でいつも繰り広げられているのです。

たまにはバランスを崩す時だってあります。サッカーの試合で最後の最後、あと1点というときになったら守りのはずのゴールキーパーが、相手のゴール前まで行って攻めをしていることもあります。バランスだけを考えすぎると身動きが取れないことを理解して、その上で、両輪を考えることが大切です。

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