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分解すれば本質が見える

問題が起きたとき、複雑なものをそのまま解決しようとするのは、どれだけ時間をかけても解決しきれません。絡まった糸をほどかないまま針の穴に通すようなものです。しかし、私たちは時として、複雑なものを複雑なまま受け止め、腕組みをしています。

お腹が痛いという現象が起きたとき、「お腹痛いよー」と叫んでいても何も解決しません。もしかしたら誰かが声をかけてくれるかもしれませんが、それは偶然を期待するだけで、再現性のある解決策ではありません。まず、お腹が痛いことについて、現状を観察・分析し、あるべき姿への最短距離を考えることが大切です。①トイレに行きたいという痛さ②食べすぎての痛さ③冷や汗が出るような痛さに分解し、もしトイレに行きたいのであれば、叫んでいないでトイレに行くことです。その上で、何か思い当たる原因はないかを考えます。同じことは繰り返したくありませんので、例えばお腹が冷えてしまっているということが原因として推測されるなら、冷えないような対策をとってPDCAを回していきます。

普段起きる問題は、いくつかの要因が同時に絡み合っていることがあります。ひとつひとつ分解すれば、必ず課題がはっきりしてきます。見えない課題に当てずっぽに対策を打つことはエネルギーが必要になります。リソースが潤沢であればできるかもしれませんが、できることなら最小限のリソースで実現したいものです。例えば時間が無限にあるということはありません。しかし、無限にあるように勘違いをして、時間の無駄を発生させてしまいます。半分の時間で同じ結果を出すことができるのであれば、余った残りの時間で新たなことに取り組めます。

目的・目標を明らかにし、構造を分解する。分解できれば、半分以上は問題が解決しているようなものです。

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