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平戸で歴活 番外編【田平天主堂】         (2020/11/23)

国指定重要文化財 田平天主堂 

 今回は、世界遺産である平戸の潜伏キリシタン関係の史跡は行かなかったのですが、帰りに田平にある天主堂を訪問しました。
 信徒ではありませんが、堂々としたレンガ造りの荘厳な聖堂に圧倒されました。

 田平町には1886年以降、ラゲ神父やド・ロ神父が買い取った土地に黒島(佐世保市)や長崎市外海地区から信者が移住しました。この天主堂は、長崎を中心に多くの教会堂を建築した鉄川与助の作品で、1918年に竣工されています。

 当初、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の1つでしたが、直前になって「田平には隠れキリシタンの歴史があるわけでなく禁教期との関連がない」ことで候補から除外され、国の重要文化財として保護されることになりました。

(世界遺産への登録は、元々、長崎に残る教会堂の建築的な価値と潜伏という独自の形で保ったキリシタンの信仰、両方を世界遺産にしようと取り組んでいたようですが、紆余曲折を経て、禁教期に特化した形での資産構成に編成し直しようやく2018年に登録の運びになりました・・・)

 構成資産から漏れたとはいえこの教会の建築的価値は何ら変わらないと思います。
 写真で観る以上に実物は素晴らしく、一見の価値あり!です。

正面付近にあるルルド
隣接する墓地。十字架を上にいただく墓石が並ぶ風景は、長崎ならではといえます。


「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連資産インフォメーションセンター」のHPには、以下の通り、教会見学に際して「事前連絡」をお願いしています。


*この投稿は2020年11月27日のFacebookへの投稿を加筆・修正したものです。

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